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「さきたま体験工房」リニューアル情報!
いよいよ、再開館まであと1週間となりました。
今回は、リニューアルした「さきたま体験工房」を特集いたします!
古代衣装の展示
体験工房に入ると、古代の衣装や甲冑、金錯銘鉄剣の模型が目に入ります。
その脇に、2体の古代人がお出迎え。
古代衣装の展示
「まが玉づくり体験」お試しコーナー
当館の大人気イベント「まが玉づくり体験」。やわらかい石(滑石)を、やすりで削って形を作っていく体験です。
石のかたさや削り方を試してから、参加を決めたい方はこちらでお試しができるようになりました。
まが玉づくり お試しコーナー
黒の石は他よりかなり硬いです! ここで実感してみてください。
学習クイズ・さわれる資料コーナー
工房に入って右手の壁側の展示も大きく変わりました。
扉に、古代のくらしに関する問題が付いています。扉を開けると、その答えとなる物が中に入っています!
クイズに挑戦しながら、古代のことがわかるようになります。
基本的に実物の資料に触ることはできないのですが、一部さわれる資料もあります。
このコーナーで古代のことを学ぶと、国宝展示室の資料がより身近に感じられると思います!
その他
他にも工房内サイネージでは、博物館や古墳群の概要ムービー、古墳時代に関する全10問のクイズ、まが玉づくり体験のダイジェスト映像など「さきたまTV」を放映します。
小さいお子様から大人まで、博物館をより楽しめる「さきたま体験工房」は、開館中は常時入ることができます(※)。
ぜひ立ち寄ってみてください。
(広報・学習支援担当)
※「まが玉づくり体験」実施中は、一部の椅子と机が利用できなくなりますのでご了承ください。
「あおぞら まが玉教室&キッズ古墳群ガイドツアー」開催しました。
今回は、3月3日(日)に行われた「あおぞら まが玉教室」と「キッズ古墳群ガイドツアー」のようすをお伝えします。
あおぞら まが玉教室
当館で常時開催していた「まが玉づくり体験」は休館に伴い休止中のため、まが玉を屋外で作れるイベントを開催しました。会場は さきたま古墳公園の駐車場からほど近い、「北側レストハウス」でした。
参加者は計213名! 前回の11月に続いて多くの方に来場いただきました。
当日は冷たい風が吹き抜けていたため、いつもは水を使うところをぬるま湯に変えて実施しました。
3月に入ったとはいえ、当館のある行田市もまだまだ冷たい風や雨が多い毎日です。
会場の様子。
古代人も来ていたようです。
キッズ古墳群ガイドツアー
職員の解説を聞きながら、公園内の古墳をめぐる「古墳群ガイドツアー」。
今回は、小学生~高校生を対象に、丸墓山古墳・稲荷山古墳・将軍山古墳の3つをめぐりました。
丸墓山古墳に続く道付近で解説をしているところ。
当日はちょうど梅が咲いている時期でした。愛宕山~丸墓山間の園道や稲荷山古墳付近など、公園内には各所に梅の木があります。
丸墓山古墳に登る参加者の皆さん。
今回は丸墓山古墳・稲荷山古墳と、登れる古墳が2つ入ったコースでしたが、皆さん最後まで元気いっぱいでした。
将軍山古墳の前で解説をしているようす。
今回の2つのイベントで、今年度のイベントはすべて終了しました。
4月の再開館が近くなり、このブログ更新も残り少なくなってきました。
いま、再開館に向けて新しいことを用意していますので、残りの回でいくつか紹介していく予定です。お楽しみに!
(広報・学習支援担当)
学芸員の仕事にチャレンジ!「古墳の調査をしてみよう」を開催しました。
当館は、小・中学生を対象にした全3回の継続型イベント「学芸員の仕事にチャレンジ!」を開催してきました。
今年度の初回は「古墳を歩いて大きさを測ってみよう」、第2回は「出土物を観察スケッチしよう」、
まとめとなる3回目は、「古墳の調査をしてみよう」と題して、愛宕山古墳の発掘体験を行いました。
本物の古墳を発掘できるなんて、なかなかできないスペシャルな体験です。
愛宕山古墳の発掘体験
愛宕山古墳の発掘現場で学芸員が説明を行っているところ。
学芸員から発掘の仕方について説明を受けたあと、いよいよ発掘体験の開始です。
土が固くて掘るのは大変ですが、みんな夢中で掘り続けています。
土を掘っている参加者の皆さん。
掘っているうちに、ただの土とはちがう、石のようなものが…
なんと埴輪の欠片が見つかりました!
本物の遺物の発見に、大興奮の子供たち(と、保護者の皆様)。
様子を見に来た古代人も、一緒に発掘体験を楽しみました。
発掘現場にやってきた古代人。
発掘に挑戦する古代人。
今回は発掘体験のほかに、遺物洗い体験も行いました。
ブラシを使って軽くたたくように、丁寧に土をおとしていきます。
きれいになった欠片が埴輪や土器のどの部分なのか、学芸員に聞いている子もいました。
本イベントの参加者の中から、未来の学芸員が生まれるかもしれません。
今回の体験をとおして、学芸員の仕事の魅力が子供たちに伝わったら私たちも嬉しいです。
来年度も親子で参加できるイベントを企画していますので、ぜひご期待ください。
(広報・学習支援担当)
まが玉づくり「新」解説動画 制作中!
当館の人気体験プログラム、「まが玉づくり体験」。
現在は工事休館中のため、まが玉体験も休止していますが、おうちでまが玉づくりができる「まが玉づくりセット」を郵送で販売中です。
セットの説明書または公式YouTubeチャンネルから、まが玉の作り方の解説動画を見ることができます。
「三▷」(再生リスト)を押すと各動画を切り替えることができます。
この動画は令和2年度に撮影されたものです。しかし、ぼやけたところが多かったり、細かいやり方が説明書と違っていたりします。
(12月7日、新しい動画を公開しました。↑の動画も新しいものに差し替えています。)
そのため、今回の休館中に改めて動画を撮影しました。
一手順ずつ映像を撮影し、必要な部分だけ切り出してつなぎ合わせます。
字幕や図解イラストもつけて、誰でも内容がよくわかるようにします。慣れない作業ですが、調べながら進めています。
順調に進むと、来週には公開できそうです。
まが玉づくりの新しい動画にご期待ください!
(広報・学習支援担当)
出張授業で火おこしに挑戦!?
博物館本館は現在休館中ですが、「呼んで学ぶ」を実現するため、学習支援担当は様々な学校に出張授業を実施しています。今回は県内の特別支援学校での実践をご紹介します。
今回、出張授業を行ったのは県内の特別支援学校高等部1年生30名。古代人も一緒に授業に参加してくれました。
授業のようす。自己紹介する古代人。
前半は、「古墳時代へタイムスリップ」です。これは、「古墳時代がどんな時代なのか」、「埼玉古墳群ってどんな場所なのか」、「はにわって何か」など古代についての学習を行います。ただ難しい話を一方的に聞いていてもつまらないので、説明の中にはたくさんのクイズが出てきます。そのクイズの回答をグループで考え、ホワイトボードに書いていきます。時には大人でも難しいような問題を、友達と協力して回答を導き出していました。正解したグループには大きな拍手が送られていました。
また、授業の最後には本物の遺物(今回は円筒埴輪片)をさわる時間も設けました。生徒の皆さんが目を輝かせながらやさしくさわる姿が印象的でした。
埴輪片を観察しているところ。
後半は、「火おこしに挑戦!」です。古代の発火具を用いて実際に火を出すことに挑戦します。始めに、職員が道具の使い方を実演し、グループに分かれて体験開始です。
開始直後は、はじめて触る器具に悪戦苦闘する様子が見られましたが、ここで登場するのが力強い助っ人です。当館には学習支援ボランティアが在籍しており、今日も4名の方がお手伝いに来てくれました。百戦錬磨のボランティアさんのアドバイスにより少しずつ煙が発生し、焦げ臭いにおいがしてきました。一生懸命火おこし器具を上下に動かす生徒の額には汗が。一生懸命、物事に取り組む姿は本当にかっこいいです。コツをつかむことに成功し、火種が十分できたら感動の瞬間はもうすぐです。火種を麻の繊維に包み、それをトングではさんでゆっくり回していくと・・・。火が起こりました!火をつけてうれしそうな生徒。それを笑顔で見守る友達と先生方。自然と大きな拍手が起こります。一人が火おこしに成功するのを見ると、自分も火をつけてみたいという思いが強くなります。そこからは、どのグループからもきれいな火が起こり、大きな拍手と歓声が上がっていました。
今回の出張授業で古代のことや埼玉古墳群に少しでも興味をもってくれたら幸いです。
出張授業は今後も様々な学校で行われる予定です。今後の更新も楽しみにしていてください。
(広報・学習支援担当)
あおぞら まが玉教室&古墳群ガイドツアー 盛況でした!
先週はイベントが連続して、にぎやかな週末でした。
今回は、3(金・祝)と4(土)に行われた「あおぞら まが玉教室」、4(土)の「古墳群ガイドツアー『万葉歌碑をめぐる』」のようすをお伝えします。
あおぞら まが玉教室
さきたま古墳公園の駐車場からほど近い、「新レストハウス」で行われたこのイベント。
さきたま史跡の博物館本館で常時開催していた「まが玉づくり体験」が現在はお休みなので、その代わりという意味合いもありました。
また、埼玉県では11月1日~7日を「彩の国教育週間」と定めています。期間中は、学校・家庭・地域が一体となって、教育に対する関心と理解を一層深める取組を実施しています。
今回のイベントが、ご家庭で同じ体験をたのしみ、様々に言葉を交わすきっかけになっていたら幸いです。
予約されていた方も、当日通りがかった方も、たいへん多くの方に参加いただきました。2日間の参加者はのべ440人以上、驚きの結果でした!
職員もボランティアも忙しく飛び回っていて、ちょっと御対応が雑にならないかと心配することも。
古代人も働きました。
ちなみに、今回のあおぞらまが玉教室などお子様・ファミリーで楽しめる不定期のイベントは、埼玉県公式LINEアカウントで開催をお知らせしています。県内施設の優待もあるので、友だち登録してみてください!
友だちになろう!埼玉県LINE公式アカウントリニューアル - 埼玉県
※受信の設定によっては、当館イベントの情報が配信されない場合もあります。「ほしい情報」に「学習・文化・芸術」を設定するのがおすすめです。
古墳群ガイドツアー『万葉歌碑を巡る』
今回は11月1日の「古典の日」にちなみ、前玉神社の境内にある万葉歌碑を見学する特別コースでした。前玉神社は、埼玉古墳群の鉄砲山古墳から近い浅間塚古墳の上に社殿があります。
前玉神社境内、浅間塚古墳の前。
社殿に続く階段の両脇にあるのが、この歌碑です。
一見すると普通の灯籠ですが、下の部分に歌が刻まれています。これは「佐吉多万」(さきたま)という言葉の入っている歌で、埼玉古墳群が位置する「埼玉」(さきたま)という地名が古くからあったことがわかりますね。
将軍山古墳で学芸員が解説を行っているところ。
将軍山古墳の西側で学芸員が解説し、コースは完結です。古墳の墳丘や堀のようすが見やすい、よい位置です。
将軍山古墳の出土品についても少しご紹介しました。貴重なものとしては、馬がつけるためのカブトである馬冑(ばちゅう)があります。馬冑は朝鮮半島ではよく見られますが、国内では他に2例しか見つかっていません。
※本館が工事休館のため、馬冑は展示されていません(令和5年11月時点)。
ガイドツアーではじめて顔を合わせた方も、なんとなく古墳公園の様子を見ながら雑談したり、質問し合ったり、終始和やかな雰囲気がありました。
来週14日(火)県民の日は「さきたまミニ秋祭り」です。将軍山古墳展示館に特別に無料入館できるほか、古墳群ガイドツアーやオリエンテーリング、古代体験も実施しますので、ぜひお越しください!
(広報・学習支援担当)
出張授業に行ってきました(中学校向け「郷土の誇り 埼玉古墳群」)
先日、博物館の近隣の中学校に出張して授業を行いました。
テーマは「郷土の誇り 埼玉古墳群」。古墳群や出土品についてのより深い知識や、地域の人々が古くから地元の古墳に向き合い、保護を行ってきた歴史をお伝えしました。
各地の古墳は、様々な事情で墳丘の部分がなくなってしまったものが多くあります。埼玉古墳群の古墳は今でこそ特別史跡の指定を受け大切にされていますが、かつては消滅が危ぶまれた時期もありました。
埼玉古墳群の位置する土地(現在の行田市)が開拓され始めた頃は、地面が水分を含みすぎていて開拓がうまく進まなかったようです。そこで、古墳の墳丘から埋め立て用の土をとることが行われていました。
例えば、かつて埼玉古墳群の東にあった若王子古墳は、土取りで昭和9年頃には完全になくなってしまいました。
このままでは他の古墳もなくなってしまうと危惧した当時の埼玉村の人々は、昭和10年、県に対して丸墓山、二子山、鉄砲山古墳の保存要望書を提出します。指定のための調査が行われる間にも、稲荷山古墳の前方部が土取りで消滅してしまいましたが、昭和13年にはそれらの古墳が周辺のものも含め「埼玉村古墳群」として国の史跡に指定されます。
この指定の後には、各古墳の周りに「埼玉村古墳群」と書かれた標柱や記念碑が建てられました。これは、地域の古墳を守っていこうとした人々の決意の証といえます。昭和32年に「埼玉古墳群」へ名称を変更した現在も、これらの石碑や標柱は古墳をまもるように残っています。
この授業を通して、埼玉古墳群の近くに住む中学生の皆さんに、古墳や郷土の文化財を誇りに思い、大事にしていく気持ちを持ってもらえればと思っています。
(広報・学習支援担当)
学習支援ボランティア活動中【火おこし道具制作】
普段は、まが玉づくり体験など各種体験のお手伝いをしていただいている学習支援ボランティアの皆さん。休館中でイベントが限定されている今は、どんなことをされているのでしょうか。
一つは、イベントのための道具の準備です。
火おこし体験で使う道具を作っているところです。これは舞ぎり式というやり方に対応した道具で、板状の部分を上下させると、芯が回って木どうしで摩擦を起こすことができます。
摩擦で熱を持った火種から、火をおこすことになります。
ちなみに、芯の部分は擦り減ったら取り換えられるようになっています。写真は、予備の芯を作っているところです。
「火おこし」はさきたま古墳公園内で行うほか、出張授業でも実演することがあります。この機会に新しい道具をそろえておき、来年度は万全の状態で臨みたいです。
道具制作に協力いただけるボランティアの皆さんには、感謝してもしきれません……
(広報・学習支援担当)