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スポット展示「二子山古墳の調査成果」を開催します。

本展示では、2017年度から2018年度にかけて行われた二子山古墳の発掘調査で出土した資料を展示します。

シカなどが線刻された(埴輪を焼く前に工具等で模様等が描かれた)円筒埴輪は初めてのお披露目となります。

 

 

会期

令和4年11月1日(火曜日)~令和5年3月12日(日曜日)

 

会場

県立さきたま史跡の博物館 国宝展示室

 

展示資料点数

36点

 

主な展示内容

(1)線刻のある埴輪

墳(ふん)丘(きゅう)造出(つくりだ)しから出土した円筒埴輪を展示します。出土した埴輪の9割以上は円筒埴輪であり、墳丘造出し周辺からは線刻が施された円筒埴輪片が多く見つかりました。線刻は、斜格子文や葉脈状の綾杉文など幾何学的な文様のほか、四肢をもつ生物のような表現など、具体的なモチーフが描かれたものもあります。なかでも復元された円筒埴輪の1点には、角をもつシカと考えられるモチーフが刻まれ、その上から「×」印が施されています。シカの線刻のある人物埴輪はさいたま市見沼区で1例確認されていますが、円筒埴輪では埼玉県内で初めての発見です。

 

(2)出土した土器

 墳丘造出しから出土した土器を展示します。墳丘造出しからは多くの土器が出土し、なかでも須恵器の坏と土師器の高坏が主体を占めます。須恵器は複数の産地のものがあると推定され、陶邑(現大阪府)産と考えられる資料もあります。土師器の高坏は胎土が白く丁寧な作りの一群と、赤い色をした一群に大きく分かれます。白の一群は23点、赤の一群は17点出土しました。多量の土器を用いた儀礼が行われていたと考えられます。

 

その他

御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。

 

問い合わせ先

  県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 別所

               史跡整備担当  ナワビ

  〒361-0025 行田市埼玉4834

  電話:048-559-1181 FAX:048-559-1112