人物埴輪(冠をかぶる男子)

資料名

人物埴輪頭部(冠をかぶる男子)

ふりがな

じんぶつはにわとうぶ(かんむりをかぶるだんし)

寸法

残存高27cm

年代

古墳時代後期

文化財の指定

なし

地域

行田市埼玉

解説

埼玉古墳群の稲荷山古墳周堀出土品。頭部上端から頸部まで残存する人物埴輪。頭には帽子あるいは冠状の被り物を付けている。この被り物には、正面にU字状の切り込みがあり、正面が高く背面が低い。両目の目頭・目尻の下から両頬面に、斜めに2本単位の線刻が合計8本施されており、「入れ墨」の表現と考えられる。稲荷山古墳の周堀出土人物埴輪には、この埴輪と同様の顔面入れ墨が施されている「盾持ち人」の埴輪があるため、この埴輪も「盾持ち人」と考えられる。