過去の企画展・特別展

令和5年度

テーマ展 埼玉の遺跡

東松山市反町遺跡―時代を彩る職人のムラ―

2023.2.25~2023.5.28

さきたま史跡の博物館では、県内の特徴ある遺跡をシリーズで紹介する「埼玉の遺跡」を開催しています。今回取り上げるのは、東松山市に所在する「反町(そりまち)遺跡」です。これまでの調査では、弥生時代から平安時代を中心とした遺構や遺物が検出されています。

なかでも、古墳時代前期の方形周溝墓や中期から後期の古墳跡のほか200軒近くの竪穴住居跡が検出され、多くの土器や埴輪が見つかりました。古墳時代前期においては県内最大規模の集落だったと考えられており、玉作工房跡は大きな注目を集めました。

今回の展示では、各時代の特徴ある資料を紹介しながら、当時の生活を彩る道具や装飾品の製作に携わった人々の暮らしについて考えます。

テーマ展チラシ表テーマ展チラシ裏

【関連事業】

さきたま講座①「東松山市の古墳時代」(5月27日開催予定)の申込受付は終了しました。

【学芸員による展示解説】令和5年4月16日(日)・5月14日 各回14:30~15:00
会場:当館2階講堂 申込不要

1 会期

令和5年2月25日(土曜日)~令和5年5月28日(日曜日)

2 開館時間・休館日

開館時間 9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)

休館日  月曜日(ただし、5/1は開館)

3 会場・観覧料等

県立さきたま史跡の博物館 企画展示室 (行田市埼玉4834)

一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)

※( )内は20名以上の団体料金

中学生以下・障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料

4 展示資料点数

154点

5 主な展示内容

(1)古墳時代前期の外来系土器

反町遺跡からは、様々な地域の特徴をもった外来系土器が多数出土しています。大半は地元の粘土を用いて作られた模倣品です。東海系、畿内系、尾張系、吉備系、山城系などの土器の要素が多く見つかりました。そのうち、東海東部の大廓式(おおぐるわしき)の壺は模倣品ではなく、東海地方で作られて遺跡へ持ち込まれた搬入品でした。反町遺跡が、様々な地域の情報が集まる拠点的な集落であったことがうかがえます。

(2)古墳時代前期の玉作り関連資料

玉作りに関連する資料が多量に出土しました。第48号住居跡からは水晶製勾玉や緑色凝灰岩製管玉の製作工程が分かる資料、玉に穴をあけるために使用されたと考えられる鉄針、勾玉を磨く砥石などがまとまって見つかり、玉作工房跡であると考えられます。そのほか、ガラス小玉の鋳型も見つかっており、調査当時では埼玉県初の発見でした。集落内で数種類の玉作が行なわれていたことが分かります。

(3)古代の河川祭祀跡

遺跡北側の河川跡からは2つの祭祀跡が見つかりました。なかでも第1祭祀跡では、「神矢」や「弓」などの墨書をもつ須恵器の坏、墨書のない坏、長頸壺、土師器の甕が出土しました。これらは一定の間隔をもって列状に配置されていました。あわせて、雁股鏃(かりまたぞく)が3点見つかりました。こうした出土資料とその状況から、河辺で、矢と弓を用いた「神事」が執り行われていたと考えられます。

6 その他

御来館に当たっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。

7 問合せ先

  県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 別所

  〒361-0025 行田市埼玉4834

  電話:048-559-1181 FAX:048-559-1112

 

 

 

 


 令和4年度

スポット展示

2022.11.1 ~ 2023.3.12

二子山古墳の調査成果


ほるたま展

2022.12.17 ~ 2023.2.5

ほるたま展2022「埴輪男子」

さきたま史跡の博物館は、公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団との共催により「ほるたま展2022『埴輪(はにわ)男子』」を開催します。「ほるたま展」は、同事業団が県内のさまざまな施設で開催している巡回展示です。「埼玉を掘る」の意味で命名され、平成17年度から毎年開催しています。

今年度のほるたま展のテーマは「埴輪男子」です。さきたま史跡の博物館を会場とする今回の展示では、より多くの資料を揃えて、古墳時代の男性の職業やファッションを紹介します。あわせて、埴輪の製作技法を考える展示も行います。

ほるたま展2022チラシ

1 会期

令和4年12月17日(土曜日)~令和5年2月5日(日曜日)

2 開館時間・休館日

開館時間 9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)

休館日 月曜日(ただし、1/9は開館)、年末年始(12/29~1/3)

3 会場・観覧料等

県立さきたま史跡の博物館企画展示室(行田市埼玉4834)

一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)

※()内は20名以上の団体料金

中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料

4 展示資料点数

約50点

5 主な展示内容

(1)さまざまな埴輪男子

埴輪男子の職業やその役割を紹介します。

〈主な展示資料〉

・坂戸市 塚の越遺跡出土 男子埴輪(正装の男子・盾持人)

・滑川町 屋田遺跡出土 男子埴輪(帽子をかぶった男子)

・鴻巣市 新屋敷遺跡出土 男子埴輪(琴弾人・馬曳人)

・深谷市 小前田古墳群出土 男子埴輪(頭巾をかぶった男子)

(2)埴輪男子のファッション

埴輪男子からわかる当時の男性の髪型やファッションを紹介します。

〈主な展示資料〉

・深谷市 鹿島古墳群出土 耳環

・桶川市 西台2号墳出土 玉類

・土浦市 武者塚古墳出土 美豆良(パネル展示)

(3)埴輪男子のつくりかた

埴輪男子の破片からその製作方法を紹介します。

〈主な展示資料〉

・深谷市 千光寺1号墳出土 人物埴輪(腕)

・鴻巣市 新屋敷遺跡出土 男子埴輪胴部

 

6 その他

御来館に当たっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。

7 問合せ先

  県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 

  〒361-0025 行田市埼玉4834

  電話:048-559-1181 FAX:048-559-1112

 

  公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団

  〒369-0108 埼玉県熊谷市船木台4-4-1

  電話:0493-39-5346

  ホームページ:https://www.saimaibun.or.jp/

 

 

 

 


企画展

2022.10.8 ~ 2022.11.27

家形埴輪

さきたま史跡の博物館では、毎年埼玉古墳群や古墳時代に関連するテーマの企画展示を開催しています。今回の展示では、その中で家形埴輪にスポットを当てた展示を行います。

家形埴輪は、古墳時代前期(4世紀)に近畿地方で成立し、形象埴輪の中では最も古い段階に出現したとされています。関東地方では、古墳時代前期の家形埴輪は確認されていませんが、中期(5世紀)前半に群馬県で確認されています。埼玉古墳群の稲荷山古墳で出土した家形埴輪は中期後半のもので、入母屋造の家形埴輪としては関東で最古の例として注目されています。

今回の展示では、家形埴輪の種類とそこから考えられる建物、埴輪から推察できる豪族の館の様子や、一般の竪穴住居の暮らしなどについて考えます。

R4企画展チラシ表R4企画展チラシ裏

1 会期

令和4年10月8日(土曜日)~11月27日(日曜日)

2 開館時間・休館日

開館時間9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)

休館日月曜日(ただし、10月10日、11月7日・14日は開館)

3 会場・観覧料等

県立さきたま史跡の博物館企画展示室(行田市埼玉4834)

一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)

※()内は20名以上の団体料金

中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料

4 展示資料点数

約50点

5 主な展示内容

プロローグ
初期家形埴輪と「家屋文鏡」を写真パネルで紹介します。

1. 家形埴輪の種類

家形埴輪を屋根の構造で分類し、その特徴を紹介します。

<主な展示資料>

前橋市 舞台1号墳出土 家形埴輪(切妻造) 重要文化財
行田市 稲荷山古墳出土 家形埴輪(入母屋造)
鴻巣市 生出塚埴輪窯跡出土 家形埴輪(寄棟造) 重要文化財

2. 豪族の館
館から出土した祭祀に使う道具や、生産活動などを紹介します。

<主な展示資料>

高崎市 三ツ寺1.遺跡出土 滑石製祭祀具
宇都宮市 権現山遺跡出土 羽口・鉄滓

3.古墳時代の集落
建築物の部材や集落を区画した「網代垣」(初公開)などを紹介します。

<主な展示資料>

東松山市 城敷遺跡出土扉
渋川市 金井下新田遺跡出土 網代垣(剥ぎ取り)

エピローグ

家形埴輪を出土した、近隣の古墳群を写真パネルで紹介します。

伊勢崎市 赤堀茶臼山古墳
藤岡市 白石稲荷山古墳

6 関連事業

さきたま講座「生出塚埴輪窯跡出土の家形埴輪から」(終了しました)

講師:山﨑 武  氏(元 鴻巣市教育委員会 生涯学習課副参事)

日時:令和4年11月13日(日曜日)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館講堂

* 学芸員による展示解説(企画展ガイドツアー)も実施予定です(詳細

7 その他

御来館に当たっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。

8 問合せ先

県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 西口

〒361-0025 行田市埼玉4834

電話:048-559-1181 ファックス:048-559-1112

 

 

 

 


埼玉の考古おひろめ展

2022.7.16 ~ 2022.9.4

地中からのメッセージ

埼玉県には約10,000の遺跡があります。毎年200件を超える発掘調査が行われ、貴重な発見が相次いでいます。それらは、埼玉県の歴史を語る上で大変重要な資料です。

本展示では、令和3年度までの発掘調査の出土品や整理作業を終了したもののほか、学術上注目される考古資料、話題となったものなどをご紹介します。旧石器時代から江戸時代までのさまざまな資料を展示します。

 

    

1 会期

令和4年7月16日(土曜日)~9月4日(日曜日)

 

2 開館時間・休館日

開館時間 9時00分~17時00分

 ※ 9月1日以降は、9時00分~16時30分

 ※入館は閉館30分前まで

休館日  月曜日(ただし、7/18・8/15は開館)

 

3 会場・観覧料等

県立さきたま史跡の博物館 企画展示室 (行田市埼玉4834)

一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)

 ※( )内は20名以上の団体料金

中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料

 

4 展示資料点数

約300点

 

5 主な展示内容

(1)北大竹遺跡(行田市)

北大竹遺跡は令和元年から2年に実施された発掘調査で、多量の子持勾玉が出土したことで話題になった遺跡です。子持勾玉以外にも祭祀に関連する多様な遺物が出土しており、古墳時代後期から古代にかけての祭祀関連の遺跡であることがわかってきました。祭祀関連の遺物が集中する地点が3か所あり、第1号遺物集中・第2号遺物集中・第3号遺物集中として報告されています。膨大な発掘調査の情報から今後の研究の進展が期待されますが、今回の展示ではいくつかポイントを絞って紹介します。

 

(2)平遺跡(神川町)

平遺跡は神流川に面した段丘の縁辺部に位置する遺跡で、弥生時代前期末の壺棺再葬墓が確認されています。「再葬」とは、遺体を白骨化させるための一次葬の後、その骨を再度埋葬することです。特に再葬の際に壺や甕などの土器に骨を収める「壺棺再葬墓」は、弥生時代前期から中期の東日本に特徴的な葬制です。また、平遺跡の壺棺再葬墓の土器は、埼玉県内で発見されている弥生土器の中で最も古く、埼玉県の弥生時代前期を考える上で貴重な資料です。平遺跡から出土した13点の土器は、令和3年8月31日に神川町の有形文化財に指定されました。

 

(3)三ッ和遺跡(川口市)

4点の木簡が井戸の補強材として井戸枠の外側に差し込まれた状態で発見されました。木簡には「仁寿元年(851)」という年号や稲の支給の実態などの記録が記されていました。木簡は大型曲物の底板を転用して作られており、さらに火を起こすための火きり板としても使用されていた痕跡がみられます。このことから、曲物→木簡→火きり板→井戸枠補強材と、木材がリサイクルされていたことがわかります。古代の貴重な文字資料であり、さらに古代社会における木材の再利用の実態を示す重要な資料であることから、木簡とその関連資料は令和4年3月18日に埼玉県の有形文化財に指定されました。 

 

6 関連事業

 

※受付終了しています。さきたま講座②「行田市北大竹遺跡の発掘調査成果―わくだまとさきたまの祭祀を探る」

講師:渡邊 理伊知氏(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団

日時:令和4年7月31日(日曜日)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館 講堂

 

◆令和4年7月24日(日)と8月21日(日)にガイドツアー(学芸員による展示解説)を開催します。◆

 詳細(イベント情報へ)

 

7 その他

御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願い致します。

 

8 問合せ先

  県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 中井

  〒361-0025 行田市埼玉4834

  電話:048-559-1181 FAX:048-559-1112

  

 

 

 

 

 令和3年度

テーマ展 埼玉の遺跡

2022.2.26~2022.5.29

鴻巣市 新屋敷遺跡―埴輪工人の奥津城―

さきたま史跡の博物館では本年度より、県内の特徴のある遺跡をシリーズで紹介する「埼玉の遺跡」を開催することになりました。

最初に取り上げる鴻巣市所在の「新屋敷遺跡」は、大宮台地の北端に位置し、埼玉古墳群から南西7キロの位置にあります。これまで7次にわたって約62,000平方メートルが調査されており、旧石器時代から江戸時代にかけて多岐にわたる時代の遺構と遺物が検出されています。なかでも古墳は100基近くが検出され、元荒川流域では最大の古墳群として注目されています。また、稲荷山古墳とほぼ同時期の古墳も存在し、隣接する生出塚埴輪窯で生産された埴輪が「埼玉古墳群」へ供給されるなど、埼玉古墳群の成立と展開を考えるうえで欠くことのできない遺跡です。

今回の展示では、新屋敷遺跡から発掘された各時代の資料を紹介するとともに、埼玉古墳群の成立に大きくかかわった埴輪工人の姿を出土資料などから探ります。

    

1 会期

令和4年2月26日(土曜日)~5月29日(日曜日)

2 開館時間・休館日

開館時間 9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)

休館日 月曜日(但し、3/21・5/2は開館)

3 会場・観覧料

県立さきたま史跡の博物館 企画展示室 (行田市埼玉4834)

一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)

※( )内は20名以上の団体料金

中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料

4 展示資料点数

約120点

5 主な展示内容

◆ プロローグ‐旧石器時代から平安時代-

大地に刻まれた人の営みを、遺構と遺物で紹介します。

<主な展示資料>

旧石器時代:ナイフ形石器、角錐状(かくすいじょう)石器

縄文時代:浅鉢形土器、深鉢形土器

古墳時代:壺形土器、高坏形土器、器台形土器

平安時代:須恵器坏、墨書土器、鞴(ふいご)羽口(はぐち)

Ⅰ 古墳群の形成と展開

埴輪の樹立と供献された土器などから、古墳で行われた埴輪祭祀について紹介します。

<主な展示資料>

人物埴輪(男子・女子)、円筒埴輪、朝顔形埴輪、土師器坏・甕、須恵器高坏・はそう

Ⅱ 古墳の葬送祭祀

隣接する「生出塚遺跡」と、古墳被葬者の関係について考えます。

<主な展示資料>

埴輪棺、紡錘車(ぼうすいしゃ)、鏡(鈴(れい)鏡(きょう)破片)、鉄刀、鉄(てつ)鏃(ぞく)

Ⅲ 中・近世‐大地に残る人の営み-

鎌倉時代から江戸時代にかけての、遺跡の様子を探ります。

<主な展示資料>

中・近世陶磁器類(中国産青磁(せいじ)・瀬戸(せと)・美濃(みの)・常滑(とこなめ)・肥前(ひぜん))、懸仏(かけぼとけ)、焼塩(やきしお)壺(つぼ)

◆エピローグ

新屋敷遺跡の周辺に展開する、遺跡や古墳群を写真パネルで紹介します。

6 関連事業

(1) テーマ展関連講座①「新屋敷遺跡からみた古墳のまつり‐初期群集墳における土器使用葬送儀礼の実態-」

講師:大谷 徹(公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団 調査部

日時:令和4年2月26日(土)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館 講堂

(2) テーマ展関連講座②「新屋敷古墳群にみる埴輪の世界‐埴輪群の全容とその生産地を探る-」

講師:高田 大輔 鴻巣市役所 総務部

日時:令和4年3月19日(土)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館 講堂

7 その他

御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願い致します。

8 問い合わせ先

  県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当 西口

  〒361-0025 行田市埼玉4834

  電話:048-559-1181 FAX:048-559-1112

  

 

 

 

 

ほるたま展

2021.12.11~2022.2.6

ほるたま展2021 動物のはにわ

ほるたま展は、公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団が県内のさまざまな施設で開催している巡回展示です。「埼玉を掘る」の意味で命名され、平成17年度から毎年開催しています。

事業団が、設立以来41年にわたり埼玉県内で行ってきた数多くの発掘調査の成果の中から、今年度は動物の埴輪を紹介します。埴輪には、さまざまな願いや意味が込められていたと考えられています。動物たちの表情や、特徴を細やかに表現した愛らしい姿を楽しんでいただく展示です。

1 会期
令和3年12月11日(土曜日)~令和4年2月6日(日曜日)

2 開館時間・休館日
開館時間 9時00分~16時30分 (入館は16時00分まで)
休館日 12月13日・20日・27日・29日~31日・1月1日~3日・17日・24日・31日

3 会場
県立さきたま史跡の博物館 企画展示室 (行田市埼玉4834)

4 観覧料等
一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金
中学生以下、障害者手帳をお持ちの方(付添1名含む)は無料

5 主な展示内容

ア 埴輪のいろいろ-埴輪の成立ちと種類-
 埴輪と一口に言ってもさまざまな形があります。まずは、埴輪の成り立ちといろいろな形の埴輪が登場していく流れを紹介します。
 ・男性埴輪・女性埴輪・武具(ゆぎ)埴輪(いずれも小沼耕地遺跡出土)ほか

イ この世とあの世をつなぐもの-トリ-
 夜明けに鳴く鶏は、「長鳴鳥」と呼ばれ、新しい朝、太陽、新たな魂の誕生を象徴する鳥でした。空を飛び遠くからやってきて去っていく渡り鳥もまた、魂を運ぶものとして神秘的な存在でした。埴輪に表現された鳥について紹介します。
  ・ニワトリ(下道添遺跡)、ミズトリ(小沼耕地遺跡)ほか

ウ 権威と財力の象徴-ウマ-
 馬の登場は、人びとの生活のあらゆる場面に革新的な変化をもたらしました。馬の所有は、権力の象徴であり、財力の象徴でもありました。馬形の埴輪は、人物埴輪の登場と前後して現れ、動物の中では最も多く古墳から見つかります。今回の展示でも、3ケースを使って県内各地の馬形埴輪を紹介します。
  ・ウマ(北島遺跡・広木大町古墳群)ほか 

エ 王の力強さを知らしめる「猪狩り」-イノシシ・イヌ-
 王の力強さ、強大な権力を象徴するイベントとして、「猪狩り」の場面が埴輪で表現されました。狩りの場面には、狩人のお供としてイヌも登場します。発見事例の少ない埴輪ですが、狩るもの狩られるものとして、紹介します。
  ・イノシシ(新屋敷遺跡)ほか

オ 神の威を狩る「鹿狩り」-シカ-
 鹿は、余すところなく素材を利用できる貴重な資源であると同時に、季節ごとに生え変わる角に象徴されるように再生を象徴する動物であり、神の使いとも考えられた動物でした。埴輪の発見例はわずかですが、県内の2資料を紹介します。
  ・シカ(新屋敷遺跡)ほか

カ 埴輪のつくりかた-どこで、だれが、どうやってつくったのか-
 埴輪は、だれがどこでどうやってつくったのでしょう。埼玉県内には、埴輪工房跡と窯跡がいくつも発見され、発掘調査が行われています。ここでは、馬形の埴輪を事例に、埴輪のつくりかたについて、破片資料を使って紹介します。

6 関連事業

※終了しています。

ほるたま2021関連講座 「動物のはにわ」

講師:山本 靖 氏(公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 資料活用部長)

日時:令和3年12月18日(土曜日)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館 講堂

7 その他
御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願い致します。

8 問合せ先

県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当

〒361-0025 行田市埼玉4834

電話:048-559-1181 ファックス:048-559-1112

公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団

〒369-0108 熊谷市船木台4-4-1

電話:0493-39-5345

 


最新出土品展

2021.10.9~2021.11.21

地中からのメッセージ

令和3年度までの発掘調査出土品や整理報告の終了したもの、学術的に注目されるものを中心に御紹介します。

装飾豊かな縄文土器や、水鳥の形をした古墳時代の土器、中世の埋蔵銭の一部や近世の生活用具など幅広い考古資料を取り上げます。市の有形文化財に指定された、志木市城山遺跡第96地点の弥生土器と坂戸市入西石塚古墳の副葬品もお披露目します。

     

1 会期
令和3年10月9日(土曜日)~11月21日(日曜日)

2 開館時間・休館日
開館時間 9時00分~16時30分 (入館は16時00分まで)

休館日 10月11日、10月18日、10月25日、11月8日、11月15日

3 会場
県立さきたま史跡の博物館 企画展示室 (行田市埼玉4834)

4 観覧料等
一般200円(120円)、高校生・学生100円(60円)

※( )内は20名以上の団体料金

中学生以下、障がい者手帳をお持ちのかた(付添1名含む)は無料

5 主な展示内容

令和3年度最新出土品展「地中からのメッセージ」WEB展示ガイド


最新出土品展「地中からのメッセージ」を解説する動画です。展示とあわせてご覧ください。 

(1)芦苅場遺跡(飯能市)
埼玉県南西部に位置する飯能市にある縄文時代中期(約5000年前)の大集落遺跡です。竪穴住居跡が80軒見つかり、なかでも第77号住居跡からは縄文時代中期の阿玉台式土器がまとまって出土しました。その場で潰れて割れた状態のものが多く、縄文時代に廃棄されたそのままの状態で発見されたようです。大型の深鉢形土器に加えて、注口の付いた浅鉢形土器も見つかりました。

(2)入西石塚古墳(坂戸市)
埼玉県のほぼ中央に位置する坂戸市にある古墳時代中期後半(5世紀後半)の円形の古墳です。墳丘は現存せず、昭和30年代に副葬品が発見したものの、再び埋め戻され、平成26年に再発掘されました。2面の銅鏡、鉄製の短甲、冑、刀剣類、鉄鏃など武具武器一式です。中でも短甲は、付属品も含めて一式見つかった例としては県内唯一です。令和2年度に整理報告書が刊行され、「入西石塚古墳(三福寺1号墳)出土遺物一式」として坂戸市の有形文化財に指定されました。

(3)新井堀の内遺跡(蓮田市)
埼玉県東部に位置する蓮田市にある中世(15世紀)の館跡です。約26万枚の銭貨が入った大甕「埋蔵銭」が見つかりました。第3号埋蔵銭は地山のように堅くしまった土の中で、埋められた当時の状態のまま石製の蓋に守られていたようです。甕と銭貨をあわせた埋蔵銭の重さは約963kg、緑泥石片岩製の石蓋は約19.5kgあります。今回の展示では、埋蔵された銭貨の一部と加工痕が良く残る石蓋を展示します。

6 関連事業

出土品展関連講座(1)「“地中からのメッセージ”を聴く―令和3年度最新出土品展の見どころ―」

※募集は終了しました。

講師:別所 鮎実(当館学芸員)

日時:令和3年10月9日(土曜日)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館 講堂

出土品展関連講座(2)「芦苅場遺跡と飯能市の縄文時代」

講師:熊澤 孝之氏(飯能市教育委員会生涯学習スポーツ部生涯学習課文化財担当 主査)

日時:令和3年11月13日(土曜日)13時30分~15時30分

場所:さきたま史跡の博物館 講堂

申込期間
10月8日(金)~11月1日(月)(往復はがきは当日消印有効。電子申請は〆切日の17時まで)

※募集は終了しました。

7 その他
御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願い致します。

8 問合せ先

県立さきたま史跡の博物館 資料・展示担当

〒361-0025 行田市埼玉4834

電話:048-559-1181 ファックス:048-559-1112

 


企画展

2021.7.10~2021.9.12

運ぶ-埼玉古墳群とモノの動き-

埼玉古墳群に立てられた埴輪や捧げられた土器、石室の石材は遠く離れた場所から運ばれてきました。また、埼玉古墳群の周辺の集落からも海から運ばれたものが出土しています。

一方で埼玉県内で作られたり、採取されたモノが遠く離れた場所で出土しています。

こうしたモノの動きから、古墳時代の河川を通じた物流を考えます。