丸墓山古墳

6世紀初め 円墳 直径105m

最大級の大型円墳

日本最大級の円墳として知られる丸墓山古墳は、埼玉古墳群で最も高い標高をもちます。前方後円墳が連続して造られた埼玉古墳群の中で、唯一の大型円墳です(特別史跡の範囲内で)。墳丘に登ることができ、埼玉古墳群を眺めることができます。

発掘調査により、埼玉古墳群で唯一、葺石(古墳の外表面に貼られた石)をもつ可能性があることがわかりました。埋葬施設については未発掘のためわかっていません。

 

忍城攻めの舞台

丸墓山古墳は古墳時代以降、歴史の舞台に再び登場します。

豊臣秀吉が天下統一を進める1590年、家臣の石田三成は、忍城を水攻めにします。その際、城がよく見えるこの古墳の上に陣を張ったという伝承が残されています。

現在駐車場から古墳へと続く道の一部は、この時築かれた堤防の跡といわれています。いわゆる「石田堤」です。墳頂から北西に目を向けると、再建された忍城御三階櫓を見ることができます。三成はどのような光景を見つめていたのか、古墳の上でそんな想像をしてみてはいかがでしょう。

 

・国内で最大級の円墳

・埼玉古墳群で唯一葺石をもつ可能性

・園路の一部は石田堤の名残

丸墓山古墳

写真:3枚 更新:2021/05/11 作成:2021/05/11 管理
配石遺構(墳丘テラス部)