奥の山古墳
奥の山古墳
(おくのやまこふん)
北鴻巣(きたこうのす)駅から武蔵水路(むさしすいろ)に沿って、「さきたま緑道(りょくどう)」を歩いてくると、最初に見えてくる古墳が奥の山古墳です。
埼玉(さきたま)古墳群の多くの古墳が大字埼玉に分布していますが、奥の山古墳や中の山古墳は大字渡柳(わたりやなぎ)にあります。
渡柳地区にある古墳は、東から戸場口山(とばくちやま)古墳・中の山古墳・奥の山古墳と並び、一番奥にあることからこの名前が付けられました。
1968(昭43)年に周堀(しゅうぼり)の一部の発掘調査が行なわれ、埼玉古墳群では唯一、一重で盾形(たてがた)周堀と考えられていましたが、2007(平19)年度から2009(21)年度まで行った発掘調査で、台形で二重周堀の前方後円墳であることや、墳丘の全長がこれまで考えられていた長さより4m短い66mであることが分かりました。
また、周堀については埋まっていた土を分析したところ、水のない空堀(からぼり)であったことも分かりました。
奥の山古墳は、発掘調査の成果をもとに平成21~25年度に復原整備を行いました。
奥の山古墳は、発掘調査の成果をもとに平成21~25年度に復原整備を行いました。
調査前の奥の山古墳
調査中の奥の山古墳
発掘現場
発掘現場
埴輪の出土状況 発掘の様子
奥の山古墳は登れません。