鉄砲山古墳

6世紀後半 前方後円墳 墳丘長107.6m

発掘された横穴式石室

鉄砲山古墳は、埼玉古墳群で3番目の大きさをもつ前方後円墳で、二子山古墳の南側に位置します。平成28年度まで行われた発掘調査により、後円部に横穴式石室があることや、二重の堀の外側に一部堀をもつことなどが明らかになりました。横穴式石室は加工された角閃石安山岩と緑泥石片岩で構築され、その入り口は河原石で塞がれていました。石室の前の空間である前庭部からは、底に穴があけられた須恵器の甕が大小二点見つかっています。石室の前で祭祀行為があった痕跡と考えられています。

 

角場遺構の発見

墳丘西側のくびれ部に張り出した部分があります。これは造出しではなく、江戸時代に忍藩により砲術訓練場として改変を受けたものです。「角場」と呼ばれるこの場所からは、鉄砲玉が数多く出土しています。

 

・後円部東側に横穴式石室が造られる

・石室前庭からは底部穿孔された須恵器甕が出土

・鉄砲山古墳の名前の由来となった角場

鉄砲山古墳

写真:5枚 更新:2021/05/12 作成:2021/05/12 管理
須恵器大甕出土状況
石室入口
出土した銃砲弾