研修会に参加しました。      

 先月、埼玉県博物館連絡協議会東・北部地域連絡協議会主催による研修会が開催されました。

 

 「埼玉県博物館連絡協議会」とは、会員相互の交流と連携を目的に、県内81か所(令和5年度現在)の博物館関連施設が加盟する団体で、現在県内4つの地域協議会(南部、西部、東・北部、秩父)に分かれてそれぞれが活動を行っています。さきたま史跡の博物館が所属する東・北部地域連絡協議会(24か所が所属)では、例年夏から秋にかけてスタンプラリー事業、秋に研修会を行っています。

 

 今年度の秋の研修会は、宮代町にある日本工業大学工業技術博物館を会場に行われました。

研修会の様子。

展示見学の様子。

同博物館は、機械を作る機械「工作機械」をテーマにした博物館で、我が国産業の発展に貢献した歴史的価値の高い工作機械を中心に400点以上の工業製品を展示しています。研修では、日本工業大学客員教授の清水伸二館長より、工作機械を展示する意義と博物館の取組みについての講演の後、常設展示室で工作機械の動態展示や町工場の復元展示などを見学しました。

 

 今回の研修は、一見すると自分たちの博物館に直接つながりのない工作機械がテーマでしたが、近代日本の人々の生活に身近となった機械製品が生まれた背景を知る機会となり、当時の歴史や生活文化を改めて深く理解できました。また展示資料の分野は違っても、博物館に共通する課題を共有することができ、たいへん有意義な研修会となりました。

 

(kisamin。)