令和5年9月1日から始まりました改修工事期間中の展示室の様子をご紹介します。
こちらは休館前の国宝展示室と企画展示室の様子です。
休館中は展示室内も工事を実施するため、展示ケース内の埴輪等を取り出し、ケース内を空にしました。
「バーチャル埼玉」は、今年の県民の日(11月14日)に立ち上がった新しいWebサイトです。
スマートフォンやパソコンから、3次元空間に入って埼玉県の魅力を体験することができます。
バーチャル埼玉 入場直後の画面。
中央に表示されているのは、アバター(操作するためのキャラクター)です。タッチや右のボタンクリックで操作できます。
バーチャル埼玉内はいくつかのエリアに分かれており、空中歩行やクイズに挑戦などもできるようです。今回はその中から、当館も出展している「蔵造りブース」をご紹介します。
11月1日から愛宕山古墳の発掘調査がはじまりました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、愛宕山古墳は埼玉古墳群の中で最小の前方後円墳で、墳丘全長が54.7mです。同じく埼玉古墳群の中にある二子山古墳は武蔵国で最大の前方後円墳で、墳丘全長が132.2mもあります。比べてみるとその差がよくわかります。
昭和56年に埼玉県教育委員会と行田市教育委員会によって2回調査が行われており、前方部南側調査区の東南部では内堀のコーナー部が確認されています。
下記URLより報告書をご覧いただけますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
1985_埼玉古墳群発掘調査報告書第三集_愛宕山古墳_埼玉県教育委員会.pdf
土器の3Dモデルを公開しました。
土師器 高坏(鉄砲山古墳出土) by さきたま史跡の博物館【公式】 Sakitama Museum on Sketchfab
https://sketchfab.com/3d-models/13216ee5c2bd4b59814f2c25362d724a
今回3Dモデル化した館蔵資料は、鉄砲山古墳から出土した長脚高坏(土師器)です。この長脚高坏は平成23年度の発掘調査で横穴式石室の正面の墳丘下段テラスから7個体出土しており、埋葬に際して行われた祭祀に関わるものと考えられています。大きさは口縁部径が25㎝ほどで、器高は25~27㎝前後となり、同時期の一般的な集落で出土するものと比較しても大型のものであり、古墳への埋葬祭祀を目的として製作された特殊なものと考えられています。関東地方では、甲塚古墳(栃木県下野市)や金鈴塚古墳(千葉県木更津市)などで出土しており、各地の有力古墳からの出土例が確認されています。
3Dモデルを通して、古墳の埋葬祭祀に使われたと考えられる土器を観察してみてください。
当館の人気体験プログラム、「まが玉づくり体験」。
現在は工事休館中のため、まが玉体験も休止していますが、おうちでまが玉づくりができる「まが玉づくりセット」を郵送で販売中です。
セットの説明書または公式YouTubeチャンネルから、まが玉の作り方の解説動画を見ることができます。
「三▷」(再生リスト)を押すと各動画を切り替えることができます。
この動画は令和2年度に撮影されたものです。しかし、ぼやけたところが多かったり、細かいやり方が説明書と違っていたりします。
(12月7日、新しい動画を公開しました。↑の動画も新しいものに差し替えています。)
そのため、今回の休館中に改めて動画を撮影しました。
博物館本館は現在休館中ですが、「呼んで学ぶ」を実現するため、学習支援担当は様々な学校に出張授業を実施しています。今回は県内の特別支援学校での実践をご紹介します。
今回、出張授業を行ったのは県内の特別支援学校高等部1年生30名。古代人も一緒に授業に参加してくれました。
授業のようす。自己紹介する古代人。
前半は、「古墳時代へタイムスリップ」です。これは、「古墳時代がどんな時代なのか」、「埼玉古墳群ってどんな場所なのか」、「はにわって何か」など古代についての学習を行います。ただ難しい話を一方的に聞いていてもつまらないので、説明の中にはたくさんのクイズが出てきます。そのクイズの回答をグループで考え、ホワイトボードに書いていきます。時には大人でも難しいような問題を、友達と協力して回答を導き出していました。正解したグループには大きな拍手が送られていました。
先週はイベントが連続して、にぎやかな週末でした。
今回は、3(金・祝)と4(土)に行われた「あおぞら まが玉教室」、4(土)の「古墳群ガイドツアー『万葉歌碑をめぐる』」のようすをお伝えします。
あおぞら まが玉教室
さきたま古墳公園の駐車場からほど近い、「新レストハウス」で行われたこのイベント。
さきたま史跡の博物館本館で常時開催していた「まが玉づくり体験」が現在はお休みなので、その代わりという意味合いもありました。
また、埼玉県では11月1日~7日を「彩の国教育週間」と定めています。期間中は、学校・家庭・地域が一体となって、教育に対する関心と理解を一層深める取組を実施しています。
今回のイベントが、ご家庭で同じ体験をたのしみ、様々に言葉を交わすきっかけになっていたら幸いです。
どうも、古代人です。
先日、博物館の出張授業をお手伝いしたので、そのときのことを書きます!
今回の出張授業は「古墳時代へタイムスリップ!」。小学4年生の皆さんに、古墳時代と埴輪、埼玉古墳群について、興味をもってもらうために行いました。
どうも、古代人です。
職員の方のお手伝いで、埼玉県立さきたま史跡の博物館や埼玉古墳群に行った時のことを振り返っているよ。
前回の記事はこちら。
2022年の冬頃に、古墳群を見て回ったんだった(#古代人の日常_Season2)。
南側の古墳を見て、前玉神社に寄ったあと、なにをしたかというと……
いよいよ本日から発掘調査が始まります!
今回は、発掘調査を開始する前の準備の様子をお届けします。
発掘は事前の準備がとても大切で、計画を入れると数年前から決まっていることもあります。
今年度の発掘についても、どこを・どのような目的で・どのように掘るのかを検討してきました。もちろんこれは学芸員だけでなく、大学の先生方や有識者の方々にご指導いただいています。
そして、発掘で使用する機材や重機の契約も大切なお仕事です。つまり、発掘に至るまでには事務業務も多々あります。
こちらは、機材置き場と休憩所の設営風景です。
休憩所設営
新しい埴輪の3Dモデルを公開しました。
Sketchfabで見る(外部サイトが開きます)
今回3Dモデル化した館蔵資料は、将軍山古墳から出土した円筒埴輪です。この円筒埴輪は、平成5年度の発掘調査の際に後円部北側の内堀から出土したものです。ほぼ完形品で、器高は62㎝の4条突帯をもち、色調は橙色で直立状の形状をもつのが特徴になります。
どうも、古代人です。
さきたま史跡の博物館のホームページをご覧の皆様、はじめまして。
わたしは埼玉古墳群とさきたま史跡の博物館に定期的に行っていました。最近、博物館本館が工事休館になって残念に思っていたら、職員の方から、博物館の休館中ブログで記事を書いてくれないかと頼まれて、今書いてます。
職員の人とちがってあまり専門的なことは書けないけど、ファンの一人として、どんなことが楽しかったか思い出しながら書いていくよ。面白そうだなと思ったら、皆さんも行ってみてね。
11月から愛宕山古墳の範囲確認と保存状況を確認するための発掘調査を行います。
今回は令和3年度から2年ぶりの発掘調査で、これまで未調査だった前方部南側及び周堀南側(かつてお店があった場所)が対象です。
調査に当たっては近隣や公園利用者に配慮し、安全に作業を進めてまいります。
なお、発掘調査現場内は大変危険ですので、立ち入りはご遠慮ください。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。
1.調査期間 令和5年11月1日(水)~令和6年2月29日(木)
2.調査地点 愛宕山古墳
3.調査日時 各週の火・水・金曜日の9:00~16:00まで (調査の進捗や天候状況により、変更することがあります)
どんな発見があるか私たちも楽しみです!
休館中ブログにて調査の様子をお伝えしていく予定ですので、引き続きよろしくお願いします。
(史跡整備担当)
現場に関するお問合せ埼玉県立さきたま史跡の博物館 史跡整備担当TEL 048‐559‐1181
当館は、今年10月で開館から54年目を迎えました。
当館が埼玉県立の「さきたま資料館」として開館したのは昭和44(1969)年10月でした。その後、平成18年に「さきたま史跡の博物館」と名前を変え、現在に至ります。
今回の記事では、さきたま資料館開館当時の写真を見てみたいと思います。まずは建物の外観です。
さきたま古墳公園内では様々な花を見ることができますが、
二子山古墳と将軍山古墳の間には、約2,000㎡のコスモス畑が広がっています。
さきたま史跡の博物館は9月1日より改修工事に伴い休館となっておりますが、
改修工事中の当館の状況についてお知らせいたします。
①博物館外のケヤキ並木
博物館へと続くケヤキ並木から博物館までは、安全のためのフェンスで囲われています。
来園者用の通路を確保してありますが、通常時と比べとても狭くなっておりますので、通行には充分お気を付けください。
先日、博物館の近隣の中学校に出張して授業を行いました。 テーマは「郷土の誇り 埼玉古墳群」。古墳群や出土品についてのより深い知識や、地域の人々が古くから地元の古墳に向き合い、保護を行ってきた歴史をお伝えしました。
各地の古墳は、様々な事情で墳丘の部分がなくなってしまったものが多くあります。埼玉古墳群の古墳は今でこそ特別史跡の指定を受け大切にされていますが、かつては消滅が危ぶまれた時期もありました。
残暑が続いた9月も終わり、だいぶ過ごしやすい時期になってきましたね。
さきたま古墳公園内の石田堤付近をお散歩していたところ
おや、何か白いものが見えますね、、、
おやおや?もしかして???
普段は、まが玉づくり体験など各種体験のお手伝いをしていただいている学習支援ボランティアの皆さん。休館中でイベントが限定されている今は、どんなことをされているのでしょうか。
一つは、イベントのための道具の準備です。
火おこし体験で使う道具を作っているところです。これは舞ぎり式というやり方に対応した道具で、板状の部分を上下させると、芯が回って木どうしで摩擦を起こすことができます。
摩擦で熱を持った火種から、火をおこすことになります。
当館の公式YouTubeチャンネルでは、古墳群や展示資料に関する動画を公開しています。
チャンネル内でもっとも多く再生されているのが「さきたま空中ガイドツアー『VR埼玉古墳群』」(令和3年公開)です。
これは、埼玉古墳群の全9基の古墳を上空から見ることができる動画です。指でスワイプしたり、マウスでドラッグすることで視界を360度動かすことができます。
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