古代人、「歴史と民俗の博物館」の展示を見る ②  ★

どうも、古代人です。

 

 

前回 に引き続き、歴史と民俗の博物館で開催中の特別展「縄文コードをひもとく」に行ってきた話をするよ。

 

第Ⅱ部で最初に見たのは、蛇の頭がついた土器だよ。縄文時代の人は、蛇を何か大切なものとみなしていたみたいだね。1個だけじゃなく、ほかにも蛇らしき装飾がついたものがあったよ。

蛇の頭の装飾がついた鉢を観察する古代人。

イノシシ、鳥など他の動物が表現されたものもあったけど、面白かったのはこの小さな器。横から見ると、カエルがお風呂に入っているように見えるよ。

動物のついた鉢を観察する古代人。カエルのような装飾がついた鉢の写真(横からの視点)

次の部屋に入った瞬間、縄文土器の文様が描かれた垂れ幕が目に入ってびっくり! 迫力がある展示の仕方だね。

文様を描いた大きな垂れ幕に驚く古代人。

真ん中に描かれているのは、変わったポーズをとった人のような形だよ。わたしもポーズをとってみました。

文様を描いた垂れ幕の前でポーズをとる古代人と担当学芸員。

 

深鉢を横から観察する古代人と担当学芸員。

これは煮炊きに使われた土器だよ。上下で色味が違うけど、上は煤が表面について黒く、下は火に直接触れて赤く焼けたからなんだって。
縄文の人々にとっては、これがお鍋みたいなものなんだね。

ぜんぜん知らなかったけど、縄文土器には顔のような形が付いたものもたくさんあるんだ。それぞれ表情の作り方がまったく違っているよ。

顔のついた土器3つを見比べる古代人。 顔のついた土器3つの写真。

どんな願いをこめて当時の人は作ったのかな。

 

学芸員とともに深鉢を観察する古代人。
この大きな深鉢は人の骨とともに見つかったんだって。縄文の人々は、埋葬の時も土器を使っていたんだね。

そういえば埼玉古墳群でも、亡くなった人をまつる儀式のために土器を使っていたという話があったね。

R5企画展表さきたま史跡の博物館 令和5年度企画展「二子山古墳と祈りの器」

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この土器、飾りの部分がうまくつながっていなかったよ。わざとずらしたみたいにも見えるけど、どんな意味があったんだろう。

 装飾のついた深鉢を観察する古代人。

この土器は、豚の鼻みたいな形の飾りがたくさんついていたよ。


学芸員さんに、よく気づいたねと褒められてうれしかった。この飾りは、「安行式土器」の特徴の一つなんだって。
同じ形の飾りがついたものがいくつかあって、作り方のコードが共有されていたことがわかるね。

 

 

全部で230点も展示されていたから、まだ少し続きがあるよ!
次で紹介記事は最後になるかな?

 

このシリーズを毎日見たい方は、さきたま史跡の博物館のX(旧Twitter)公式アカウントをチェックしてね。 #古代人の日常SP で検索すると、投稿をまとめて見ることができるよ。

 

わたしが見てきた特別展「縄文コードをひもとく」の会期は来年1月14日まで。

年始めに開館の予定もあるそうだから、歴史と民俗の博物館に行ってみるのもいいかもしれないよ!

 博物館でお正月 - 埼玉県立歴史と民俗の博物館(他館のHPに移動します。)

 

 

ときどき書かせてもらったこのブログも、今年の更新はこれで最後です。

皆さま、よいお年を!

 

(古代人)


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