休館中ブログ

NEW 今後の情報発信のお知らせ/ブログを更新終了します

休館中ブログ「いまなにしてる?」の更新は、今回が最後になります。

約7カ月間、長いようで短い間でした。

たくさん見ていただき、ありがとうございました!

 

今後、当館は次のメディアにより情報を発信していきます。

 

① 公式X

リニューアルイベントチラシ@sakitama_museum

当館の最新情報や、埼玉古墳群や博物館の豆知識、イベント実施の様子などを発信します。

「鉄剣エピソードゼロ」「古代人の日常」「博物館のおしごと」のような、シリーズ企画も行われることがあります。 Xのアカウントをお持ちの方限定になりますが、当館のファンなら必ずフォローしてみてください。

 

 

② 公式LINE(4月中旬から配信開始予定)

当館で今後行われるイベントや展示について、最新情報を配信します。

スマートフォンの「LINE」まで通知をお届けできるので、イベント開催を見逃したくない方にお勧めです!

 

4月には、次のページから友だち追加ができるようになります。

https://sakitama-muse.spec.ed.jp/official_line

 

③当HP

新着情報」では、新しい展示の開始や他館との連携企画についてお知らせします。

イベント情報」では、当館が開催する新しいイベントの情報が掲載されます。

 

おうちミュージアム」から飛べる各ページでは、3次元モデルの紹介や、VR視聴に対応した「空中ガイドツアー」動画も公開中です。今後のコンテンツ追加にもご期待ください。

 

 

当ブログは更新を終了いたしますが、

当面の間「利用案内」の中に残りますので、過去記事を閲覧することができます。

(広報・学習支援担当)

NEW 「さきたま体験工房」リニューアル情報!

いよいよ、再開館まであと1週間となりました。

今回は、リニューアルした「さきたま体験工房」を特集いたします!

さきたま体験工房のようす。

古代衣装の展示

体験工房に入ると、古代の衣装や甲冑、金錯銘鉄剣の模型が目に入ります。

その脇に、2体の古代人がお出迎え。

古代衣装の展示。古代衣装の展示

 

 

「まが玉づくり体験」お試しコーナー

当館の大人気イベント「まが玉づくり体験」。やわらかい石(滑石)を、やすりで削って形を作っていく体験です。

石のかたさや削り方を試してから、参加を決めたい方はこちらでお試しができるようになりました。

「まが玉づくり体験」お試しコーナーまが玉づくり お試しコーナー

黒の石は他よりかなり硬いです! ここで実感してみてください。

 

 

 

学習クイズ・さわれる資料コーナー

工房に入って右手の壁側の展示も大きく変わりました。

扉に、古代のくらしに関する問題が付いています。扉を開けると、その答えとなる物が中に入っています!

クイズに挑戦しながら、古代のことがわかるようになります。

 

基本的に実物の資料に触ることはできないのですが、一部さわれる資料もあります。

さわれる資料

 

このコーナーで古代のことを学ぶと、国宝展示室の資料がより身近に感じられると思います!

 

その他

他にも工房内サイネージでは、博物館や古墳群の概要ムービー、古墳時代に関する全10問のクイズ、まが玉づくり体験のダイジェスト映像など「さきたまTV」を放映します。

 さきたまTV 内容。

 

 

小さいお子様から大人まで、博物館をより楽しめる「さきたま体験工房」は、開館中は常時入ることができます(※)。

ぜひ立ち寄ってみてください。

 

 

(広報・学習支援担当)

※「まが玉づくり体験」実施中は、一部の椅子と机が利用できなくなりますのでご了承ください。 

NEW 「あおぞら まが玉教室&キッズ古墳群ガイドツアー」開催しました。

今回は、3月3日(日)に行われた「あおぞら まが玉教室」と「キッズ古墳群ガイドツアー」のようすをお伝えします。

 

 

あおぞら まが玉教室

当館で常時開催していた「まが玉づくり体験」は休館に伴い休止中のため、まが玉を屋外で作れるイベントを開催しました。会場は さきたま古墳公園の駐車場からほど近い、「北側レストハウス」でした。

 

北側レストハウスの写真。

参加者は計213名! 前回の11月に続いて多くの方に来場いただきました。

 

当日は冷たい風が吹き抜けていたため、いつもは水を使うところをぬるま湯に変えて実施しました。

3月に入ったとはいえ、当館のある行田市もまだまだ冷たい風や雨が多い毎日です。

 

会場のようす。会場の様子。

「まが玉づくり」ののぼりの横に立つ古代人。古代人も来ていたようです。

 

 

 

キッズ古墳群ガイドツアー

職員の解説を聞きながら、公園内の古墳をめぐる「古墳群ガイドツアー」。

今回は、小学生~高校生を対象に、丸墓山古墳・稲荷山古墳・将軍山古墳の3つをめぐりました。

 

丸墓山古墳に続く道付近で解説をしているところ。丸墓山古墳に続く道付近で解説をしているところ。

当日はちょうど梅が咲いている時期でした。愛宕山~丸墓山間の園道や稲荷山古墳付近など、公園内には各所に梅の木があります。

 

 

丸墓山古墳に登る参加者の皆さん。丸墓山古墳に登る参加者の皆さん。

今回は丸墓山古墳・稲荷山古墳と、登れる古墳が2つ入ったコースでしたが、皆さん最後まで元気いっぱいでした。

 

 

将軍山古墳の前で解説をしているようす。将軍山古墳の前で解説をしているようす。

 

 

今回の2つのイベントで、今年度のイベントはすべて終了しました。

 

 

4月の再開館が近くなり、このブログ更新も残り少なくなってきました。

いま、再開館に向けて新しいことを用意していますので、残りの回でいくつか紹介していく予定です。お楽しみに!

 

(広報・学習支援担当)

NEW 埼玉を愛する人から動画を募集? 「『ニュー咲きほこれ埼玉』みんなで踊ろう!埼玉愛を届けよう」

どうも、古代人です。

 

 
この前、博物館の人から面白そうな企画を聞いたから紹介するよ!

「『ニュー咲きほこれ埼玉』みんなで踊ろう!埼玉愛を届けよう♡」広報用画像。

企画名は「『ニュー咲きほこれ埼玉』みんなで踊ろう!埼玉愛を届けようハート」。埼玉を愛する人たちから短い動画を募集しているみたい。

 

 

募集する動画の内容は、

(1)「ニュー咲きほこれ埼玉」のサビを「踊ってみた」動画 

または

(2)「ニュー咲きほこれ埼玉」の好きなメロディ部分に乗せて埼玉愛を表現したフリー動画  みたいだね。

 

ニュー咲きほこれ埼玉」っていうのは、映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』の主題歌にもなっている、はなわさんの楽曲だね。次のページのリンクから聴くことができるよ。

 

参加型企画「『ニュー咲きほこれ埼玉』みんなで踊ろう! 埼玉愛を届けようハート」(埼玉県 のページが開きます)

 

 

 

応募方法は、Instagramに決まったタグをつけて動画を投稿するだけ。普段からInstagramに投稿している人なら簡単じゃないかな?

メールでも受け付けているみたいだから、埼玉県のページを確認してみてね。

 

 

もし動画を撮るとしたら、埼玉古墳群(さきたま古墳公園)はとてもいい場所だよ。

なんといっても、県名発祥の地といわれる「行田市埼玉さきたま)」にあるし、ここにしかない景色や「さきたま」の言葉がたくさん見つかるはず!

 

 

踊るほうは、ページで公開されている振り付け動画を参考にできるけど、「埼玉愛」ってどう表現するか難しいね。

ちなみに埼玉県のマークは「まが玉」を16個集めた形になっているのは知っているかな?

埼玉県章 稲荷山古墳出土のヒスイ製まが玉(国宝)稲荷山古墳出土のヒスイ製まが玉(国宝)

まが玉を使って、埼玉愛を表現することもできそうだね。

 

 

今回の企画、踊るのが好きな人や埼玉愛の表現を思いついた人はぜひ投稿してみてね。

たくさん集まったらどんな動画が完成するんだろう? 楽しみだなあ。

 


(古代人)

NEW 愛宕山古墳 現地見学会を開催しました/発掘調査③

2024年2月3日(土)に愛宕山古墳の現地見学会を開催しました。

 

数日前には雪が降ってしまいましたが、当日は晴天に恵まれ、計401名の方にご参加いただきました。多くのご参加ありがとうございました!

 

 

学芸員からは、調査の成果として、①周堀(内堀・外堀)を確認できたこと ②前方部で旧表土(古墳時代の地表面)及び中断テラスが確認できたこと ③前方部の墳丘の始まりや墳裾部を確認できたことを中心にお話ししました。

 

また、見学会では普段登ることのできない墳丘に登っていただくこともメインのひとつでした。普段と違った景色で古墳をご覧いただけたのではないかと思います。

見学会の様子1。見学会の様子1

 

 

 

見学会の様子2 見学会の様子2

 

見学会の様子3 見学会の様子3

 

 

さて、ブログにて発掘調査の様子をお伝えしてきましたが、発掘調査も終盤を迎え、今回で最後になります。

埋め戻しの様子埋め戻しの様子

調査が終了したら、掘った土は埋め戻していきます。遺構保存のため墳丘に重機の立ち入りは禁止されています。そのため、墳丘の土は人力で埋め戻しています。

 

 

遺物洗浄の様子。遺物洗浄の様子

これから出土遺物の観察や研究をするため、遺物についた土を丁寧に落としていきます。

 

 

前方部完掘前方部側完掘

 

 

見学会で発表した成果は今後の調査・研究でさらに検討を加えていき、最終的な成果は報告書やまた別の形で皆様にご紹介したいと思います。

 

(史跡整備担当)

NEW 学芸員の仕事にチャレンジ!「古墳の調査をしてみよう」を開催しました。

当館は、小・中学生を対象にした全3回の継続型イベント「学芸員の仕事にチャレンジ!」を開催してきました。

 

今年度の初回は「古墳を歩いて大きさを測ってみよう」、第2回は「出土物を観察スケッチしよう」、

まとめとなる3回目は、「古墳の調査をしてみよう」と題して、愛宕山古墳の発掘体験を行いました。

 

本物の古墳を発掘できるなんて、なかなかできないスペシャルな体験です。

愛宕山古墳の発掘体験

愛宕山古墳の発掘現場で学芸員が説明を行っているところ。愛宕山古墳の発掘現場で学芸員が説明を行っているところ。
愛宕山古墳の発掘現場で学芸員が説明を行っているところ。

 

学芸員から発掘の仕方について説明を受けたあと、いよいよ発掘体験の開始です。

土が固くて掘るのは大変ですが、みんな夢中で掘り続けています。

 

土を掘っている参加者の皆さん。土を掘っている参加者の皆さん。
土を掘っている参加者の皆さん。

 

掘っているうちに、ただの土とはちがう、石のようなものが…

なんと埴輪の欠片が見つかりました!

本物の遺物の発見に、大興奮の子供たち(と、保護者の皆様)。

 

 

様子を見に来た古代人も、一緒に発掘体験を楽しみました。

発掘現場にやってきた古代人。
発掘現場にやってきた古代人。
発掘に挑戦する古代人。
発掘に挑戦する古代人。

 

今回は発掘体験のほかに、遺物洗い体験も行いました。

ブラシを使って軽くたたくように、丁寧に土をおとしていきます。
きれいになった欠片が埴輪や土器のどの部分なのか、学芸員に聞いている子もいました。

レストハウスで行われた遺物洗い体験のようす。

本イベントの参加者の中から、未来の学芸員が生まれるかもしれません。

今回の体験をとおして、学芸員の仕事の魅力が子供たちに伝わったら私たちも嬉しいです。

 

来年度も親子で参加できるイベントを企画していますので、ぜひご期待ください。

 

 

(広報・学習支援担当)

NEW 公園に雪が降りました。           

2月5日午後から翌6日未明にかけて、さきたま古墳公園のある行田市にもかなりの雪が降りました。

雪が降る中の丸墓山古墳の写真(5日14時ごろ)。
雪が降る中の稲荷山古墳の写真(5日14時ごろ)。雪が降る中の移築民家周辺の写真(5日14時ごろ)。

6日午前中までの積雪量は10センチ程度でした。

雪を被った古墳もなかなか映えています.。

園内、特に草地は雪で覆われています。

枝が折れて散乱しているところや、木から雪が落ちてきそうなところもあります。

ご利用の際は足元を含めた周囲にお気をつけください。

 


なお、将軍山古墳展示館周辺については、皆様が安全に入館できるよう、雪かきを行いました。

将軍山古墳展示館入口で雪かきをする職員の写真(6日朝9時頃撮影)。

 

 

まだ雪が解けのこっている古墳もあります。この機会に雪を被った古墳をお楽しみください。

丸墓山墳頂から見た小円墳付近の写真(6日11時撮影)。
丸墓山墳頂から見た小円墳付近の写真(11時撮影)。

(総務・公園管理担当)

古代人、出張授業をお手伝い(オリジナル埴輪を作ろう!)

 どうも、古代人です。

 

 

 また博物館の出張授業をお手伝いしたので、そのときのことを書きます!

 (前回のお手伝い記事→ 小学校向け「古墳時代へタイムスリップ!

 


 今回の出張授業は「オリジナル埴輪を作ろう!」。埴輪(はにわ)の作り方を勉強して、実際に作ってみる授業だよ。

 小学生の高学年からが多いけど、特別支援学校(学級)や中学生のみんなもやっている大人気プログラムなんだって。

授業のようす。授業のようす。

 

 


 埴輪を作る前に、博物館の職員の方から埴輪についてお話があったよ。

 埴輪の種類についての図。埼玉古墳群ガイドブック7頁より。埴輪の種類についての図。埼玉古墳群ガイドブック7頁より。

 埴輪には、大きく分けると「円筒埴輪」と「形象埴輪」の2種類があるんだ。

 円筒埴輪は古墳が造られた当時に周りを囲むように置かれていて、邪悪なものが中に入らないように区切る役割があったと考えられているよ。

 形象埴輪は、色々な職業の人や動物、道具等をかたどって作られた埴輪で、埋葬された人が生きていた時の様子を再現するために使われたと考えられているよ。

 

 

 今回は「オリジナル埴輪」を作る授業だから、最終的な形はみなさん次第。授業の前に、自分が作りたい埴輪のイメージを考えてきてもらっているよ。ただ実際に作ってみるとイメージ通りにするのは難しいときもあるから、調整するのもひとつの勉強だね。

 

 

 埴輪のことを勉強したら、基本的なつくり方の解説。動画で見るのがわかりやすいよね。

 動画:粘土を伸ばして輪にして置くまで。

こういう風に粘土をのばして輪っかを作り、積み上げていくんだ。輪っかをつくるから、はに「」っていうんだね。

粘土で作った輪を積み上げている途中。輪を積み上げている途中。

  わたしは今回、みんなに作り方のアドバイスをする係だったよ。といっても、コツをつかんだらみんな自身のイメージ通りに作っていくから、お手伝いをするのは途中までだけど…

 

 

完成したオリジナル埴輪4体。
完成したオリジナル埴輪4体。

 オリジナルはにわが完成!

 かざりを付けたり顔を描いたりすると、雰囲気が全く変わって楽しいね!

 

 

 授業をしたみんなが将来歴史の勉強をするときは、埴輪を作ったことを思い出してもらえたらいいな。

 

 

(古代人)

愛宕山古墳、発掘中です!② ★       

今年も新年早々、発掘調査が始まっています。

 

 

今回の調査は墳丘南側(前方部側)の周堀と墳丘北側(後円部側)の墳裾の範囲を確認することが目的ですが、墳丘南側の周堀はほぼ調査が完了しました。

 

重機で掘削した後、遺構面を確認するために移植ゴテ(=園芸などで使用する小さなスコップ)、ガリ(または三角など呼び方は様々あります)、鋤簾(ジョレン)などの道具を駆使してきれいにしていきます。

精査作業の様子。(精査作業の様子)

すると...

 

遺構検出状況(遺構検出状況)

写真だと少しわかりづらいですが、画面右と左で土の色の違いがわかるでしょうか。左のほうが黒っぽい土ですね。そして中央奥に逆三角形でまた少し違う土があります。

マーカーで記すとこんな感じになります。↓
遺構検出状況2遺構検出状況2

 昭和56年の調査成果の図面と照らし合わせると、これらの遺構が中堤・外堀・外堀を壊す新しい溝ということが明らかになりました。前回の調査で見つかった遺構の続きが検出されたことは今回の成果のひとつです。

 

 また、墳丘側には内堀も確認されましたが、新しい時期の溝がいくつか入り込んでおり、墳丘の立ち上がりと内堀との境はまだ検討中です。

一方、内堀からは埴輪片がある程度まとまって出土しました。内堀は墳丘に近いため、崩れ落ちてきた破片が溜まりやすいのだと思われます。

 

 

 発掘調査は、平面だけではなく断面も大切な情報となります。平面的に遺構が確認出来たら、掘削しながらどのように土が堆積したのかを断面で確認していきます。

図面作成の様子(図面作成の様子)

 年明けからは前方部の墳丘をメインに掘削していきます。旧表土(=古墳築造当時の地表面)、埴輪列(=埴輪が並んでいた痕跡)、テラス(=墳丘の途中にある、埴輪が並べられていた平坦な部分)を確認することが目標です。

 

前方部墳丘掘削状況(前方部墳丘掘削状況)

墳丘は中軸から東側に1m幅で広げました。ここから慎重に掘り下げ、築造当初の面を確認します。

 

 

早いもので調査もあと2か月を切りました。風の強い時期になりますが、引き続き調査を進めていきたいと思います!

 

なお、今回ご紹介した成果は現段階の所見で、今後調査の進展や整理作業の過程で調査見解が変わる可能性もあります。何卒ご了承ください。

 
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(史跡整備担当)


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」⑦

「国宝を集めよう!」バナー画像。

今回の国宝は「銀環」です。

銀環(ぎんかん)

これまで記事で紹介した国宝点を覚えてクイズに答えると、先着20名の方にプレゼントが当たります!
(プレゼントは終了しました)

企画概要は下のページをチェック!

https://sakitama-muse.spec.ed.jp/blogpresent_kokuhou

 

休館中でもグッズは買えるんです。②  ★

休館中でもグッズがほしい という方必見!

 

実は休館中でも当館のグッズは郵送によってご購入いただけるんです。(代金先払い。お届けは、代金お支払から2週間程度要します。)

どれもオリジナルで人気なものばかりですが、今回はその中でも、特に売れ筋なものを紹介いたします。

 

①トートバック白・黒

  

 「国宝金錯銘鉄剣」の銘文をプリントしたシンプルデザインの白いトートバックと、

黒地に白く浮かび上がる埴輪のデザインがかっこいい黒のトートバックです。

 

 

持ち手も長く、手提げでも肩掛けでもちょうどいいサイズです。

白と黒どちらがお好みでしょうか。(なお、白は先日再販開始しました)

 

②国宝鉄剣箸

昨年度の新作、「国宝金錯銘鉄剣」の115文字が刻まれた箸です。

高級感のある内装金色の箱になんと赤と黒の2膳が入っています。
自分用にも贈呈用にもなる一品です。

国宝鉄剣箸

 

 

③マスキングテープ「古墳と埴輪」

こちらも昨年度の新作。さきたま古墳公園の各古墳と埴輪のイラストが並んだマスキングテープです。これを持ってさきたま古墳公園を散策し、実物とイラストを比べてみてはいかがでしょうか。
※博物館本館は休館中ですが、さきたま古墳公園、将軍山古墳展示館はご利用いただけます。

マスキングテープ

マスキングテープ柄

 

全てのグッズ情報は以下からご覧いただけます。

ミュージアムグッズ - 埼玉県立さきたま史跡の博物館

 

 

通信販売については、下記ページを御参照ください。

通信販売の申込方法について - 埼玉県立さきたま史跡の博物館

 


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」⑥

「国宝を集めよう!」バナー画像。

今回の国宝は「鈴杏葉」です。

鈴杏葉

今後の記事で発表される国宝点を覚えてクイズに答えると、先着20名の方にプレゼントが当たります!

(プレゼントは終了しました)

企画概要は下のページをチェック!

https://sakitama-muse.spec.ed.jp/blogpresent_kokuhou

 

 

ボランティアを募集します!+活動紹介(環境整備) ★

1月12日より、来年度ボランティアの募集が始まりました。

募集するのは、環境整備ボランティア30名程度、学習支援ボランティア若干名です。

 

学習支援ボランティアの活動内容は以前にも紹介したので、

今回は環境整備ボランティアの活動について紹介していきます。

 

活動日時は、毎週火曜日9:00~11:00です。原則、月2回程度の参加をお願いしています。

主な内容は ①園内の除草・清掃②花の植え替え・手入れ です。

 

①園内の除草・清掃

環境整備ボランティアの皆さんには、お花のあるところを中心に、除草をしたり落ち葉を集めたりしていただいています。

さきたま古墳公園は39.6万㎡の広さがあり、これは東京ディズニーランドより少し小さいくらいなので、きれいに保つのは大変です。もちろん清掃会社の方にも日々の清掃をお願いしていますが、ボランティアの皆さんのお力があるとたいへん助かります。

新レストハウス前花壇除草の様子新レストハウス前花壇除草の様子

 

②花の植え替え・手入れ

公園内にいくつかある花壇に、様々な花を植えていただきます。マリーゴールド、水仙、ユリ、プランターにはパンジーなど、種類豊富です。

博物館や新レストハウス、中の山古墳を訪れたときにはこれらの花がお迎えしてくれますが、こうした花は環境整備ボランティアの皆様のおかげで維持できています。

博物館入口前プランター植え替えの様子新レストハウス前マリーゴールド他植え替えの様子

 

事務室付近にグリーンカーテンの設置もあります。

グリーンカーテン設置の様子。グリーンカーテン設置の様子。

ボランティアなので報酬をご用意することはできないのですが、お花を育てることに関連して「ベニバナ染め」という行事をボランティアの皆様で開催することがあります。

種を撒いて花を付けたベニバナを集めて、お持ちの布製品を染めることができます。きれいな色に染まって楽しいので、ボランティアに参加されたらぜひやってみてください。

ベニバナで染めたタオル。ベニバナで染めたタオル。

※量が限られているため、環境整備ボランティアの皆様以外の参加は不可としています。

 


お花の世話が好き、古墳や自然が好きな方は、環境整備ボランティアに参加してみませんか?

申込用紙、詳細は次のページからご確認ください。


ボランティア > これから登録を希望される方

(広報・学習支援担当)


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」⑤

「国宝を集めよう!」バナー画像。

今回の国宝は「画文帯環状乳神獣鏡」です。

画文帯環状乳神獣鏡

今後の記事で発表される国宝点を覚えてクイズに答えると、先着20名の方にプレゼントが当たります!
(プレゼントは終了しました)

企画概要は下のページをチェック!

https://sakitama-muse.spec.ed.jp/blogpresent_kokuhou

 

古代人、「歴史と民俗の博物館」の展示を見る ③(終)  ★

どうも、古代人です。

 

歴史と民俗の博物館の特別展「縄文コードをひもとく」に行ってきた記録、最終回です!

第1回  第2回

 

展示室の最後は「最後の縄文土器」。縁のあたりに「浮線網状文」(ふせんあみじょうもん)という細い網模様がついていることが多いんだって。

展示ケース「最後の縄文土器」を見る古代人と学芸員。

 

このあと弥生時代、古墳時代に入っていくんだね。

 

 

名残惜しそうに展示室を振り返る古代人。

大ボリュームの展示だけど、解説をしてもらったらあっという間だった。

知らないことばかりで面白かった!

 

展示室を出ると、「埼玉縄文カード」を配付していたから6種類もらったよ。好きな土器がカードになっていたら嬉しいね。

 埼玉縄文カード6種類をもっていく古代人。

 

県内のほかの施設でも、「埼玉縄文カード」を配付しているよ。

縄文カード詳細を確認する(歴史と民俗の博物館公式サイトに移動します)

他の施設のカード2枚と、歴史と民俗の博物館配布のカードを持っていると、特別なカードがもらえるよ!

配布期間はまもなく終了(1月14日(日)まで)! この週末が最後のチャンスだね。

 

特別展示室を出た後は、歴史と民俗の博物館の中を探検したよ。

 

 

まず立ち寄ったのはミュージアムショップ。今回の特別展の図録を忘れずに買っておかないとね。

ミュージアムショップに向かう古代人。

特別展の図録、埼玉縄文カードのチラシ、埼玉縄文カード。 

 

 

常設展示室はとても充実していたよ。

 

県内の新しい出土品の特集展示に、

 

 

壁一面に展示される縄文土器。今回の特別展の土器と共通点が見つかりそうだね。

 

なにか見覚えのある剣がある。これは「金錯銘鉄剣」のレプリカだ!

 

金錯銘鉄剣 - さきたま史跡の博物館

 

さすが埼玉の超重要史料。ここでも見ることができるんだね。

 

 

 石室の再現展示を見る古代人。

洞窟? いや、これは古墳の石室だ!

将軍山古墳展示館の石室復元展示を思い出すなあ。

 

 

 将軍山古墳石室内部と埋葬時の様子(復原)。将軍山古墳展示館(埼玉古墳群内)の石室復元展示

 常設展は縄文から古墳時代だけじゃなくて、そのあとの飛鳥時代以降の展示室もあるよ。民俗資料の展示も!

 

 

また、まが玉づくりや藍染めなどいろいろな体験に挑戦できる「ゆめ・体験ひろば」もあるよ。

時間がなくて結局入れなかったのが残念……

 

 

わたしが見てきた特別展「縄文コードをひもとく」は1月14日(日)で終わるけど、今度は常設展もゆっくり見に行きたいね。

 

 

お世話になった2人の学芸員さんにお礼を言って、帰りました。

おじぎする古代人、担当学芸員2人もおじぎする。

本当に縄文土器って色々なものがあるんだね。勉強になりました。

さきたま史跡の博物館でまたお手伝いするときにも、この知識が活かせたらいいなあ。

 

 

いつもブログを見てくれている皆さん、ありがとう!

今度、読者のみなさんに博物館からプレゼントがあるみたいだね。

 

 

記事の最後に出てくる7種類の国宝をチェックして、1月26日以降にクイズに答えてみてね。

(古代人)


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」④

今回の国宝は「勾玉」です。

勾玉

今後の記事で発表される国宝点を覚えてクイズに答えると、先着20名の方にプレゼントが当たります!

(プレゼント応募受付は終了しました。)

企画概要は下のページをチェック!

https://sakitama-muse.spec.ed.jp/blogpresent_kokuhou

 

新しい3Dモデル公開しました!!③

  水鳥形埴輪の3Dモデルを公開しました。

 

白鳥形埴輪

公開ページ(外部サイトへ移動します。)

 

 

 

 今回3Dモデル化した館蔵資料は、瓦塚古墳から出土した水鳥形埴輪です。この水鳥形埴輪は、平成2年度に実施された瓦塚古墳の発掘調査で前方部西側の外堀から出土し、その出土状況から本来は中堤に並べられていたものと推測されています。この資料は足ひれがあることから水鳥であるとされており、白っぽい粘土が塗ってある可能性があることから白鳥を模したものかもしれません。

 

 瓦塚古墳ではこれ以外にも多くの形象埴輪が出土しており、それらの出土状況からどのような配列で形象埴輪が並べられていたのかを復元し、形象埴輪を古墳に並べることの意味を考える研究も行われています。

 

 今後とも少しずつではありますが、瓦塚古墳の形象埴輪をご紹介していきたいと考えています。

(史跡整備担当)

 

↓ 3Dモデルを見てみる

古代人、「歴史と民俗の博物館」の展示を見る ②  ★

どうも、古代人です。

 

 

前回 に引き続き、歴史と民俗の博物館で開催中の特別展「縄文コードをひもとく」に行ってきた話をするよ。

 

第Ⅱ部で最初に見たのは、蛇の頭がついた土器だよ。縄文時代の人は、蛇を何か大切なものとみなしていたみたいだね。1個だけじゃなく、ほかにも蛇らしき装飾がついたものがあったよ。

蛇の頭の装飾がついた鉢を観察する古代人。

イノシシ、鳥など他の動物が表現されたものもあったけど、面白かったのはこの小さな器。横から見ると、カエルがお風呂に入っているように見えるよ。

動物のついた鉢を観察する古代人。カエルのような装飾がついた鉢の写真(横からの視点)

次の部屋に入った瞬間、縄文土器の文様が描かれた垂れ幕が目に入ってびっくり! 迫力がある展示の仕方だね。

文様を描いた大きな垂れ幕に驚く古代人。

真ん中に描かれているのは、変わったポーズをとった人のような形だよ。わたしもポーズをとってみました。

文様を描いた垂れ幕の前でポーズをとる古代人と担当学芸員。

 

深鉢を横から観察する古代人と担当学芸員。

これは煮炊きに使われた土器だよ。上下で色味が違うけど、上は煤が表面について黒く、下は火に直接触れて赤く焼けたからなんだって。
縄文の人々にとっては、これがお鍋みたいなものなんだね。

ぜんぜん知らなかったけど、縄文土器には顔のような形が付いたものもたくさんあるんだ。それぞれ表情の作り方がまったく違っているよ。

顔のついた土器3つを見比べる古代人。 顔のついた土器3つの写真。

どんな願いをこめて当時の人は作ったのかな。

 

学芸員とともに深鉢を観察する古代人。
この大きな深鉢は人の骨とともに見つかったんだって。縄文の人々は、埋葬の時も土器を使っていたんだね。

そういえば埼玉古墳群でも、亡くなった人をまつる儀式のために土器を使っていたという話があったね。

R5企画展表さきたま史跡の博物館 令和5年度企画展「二子山古墳と祈りの器」

【展示図録販売中。詳細を見る】

 


この土器、飾りの部分がうまくつながっていなかったよ。わざとずらしたみたいにも見えるけど、どんな意味があったんだろう。

 装飾のついた深鉢を観察する古代人。

この土器は、豚の鼻みたいな形の飾りがたくさんついていたよ。


学芸員さんに、よく気づいたねと褒められてうれしかった。この飾りは、「安行式土器」の特徴の一つなんだって。
同じ形の飾りがついたものがいくつかあって、作り方のコードが共有されていたことがわかるね。

 

 

全部で230点も展示されていたから、まだ少し続きがあるよ!
次で紹介記事は最後になるかな?

 

このシリーズを毎日見たい方は、さきたま史跡の博物館のX(旧Twitter)公式アカウントをチェックしてね。 #古代人の日常SP で検索すると、投稿をまとめて見ることができるよ。

 

わたしが見てきた特別展「縄文コードをひもとく」の会期は来年1月14日まで。

年始めに開館の予定もあるそうだから、歴史と民俗の博物館に行ってみるのもいいかもしれないよ!

 博物館でお正月 - 埼玉県立歴史と民俗の博物館(他館のHPに移動します。)

 

 

ときどき書かせてもらったこのブログも、今年の更新はこれで最後です。

皆さま、よいお年を!

 

(古代人)


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」③

今回の国宝は「帯金具」です。

帯金具

今後の記事で発表される国宝点を覚えてクイズに答えると、先着20名の方にプレゼントが当たります!

企画概要は下のページをチェック!

https://sakitama-muse.spec.ed.jp/blogpresent_kokuhou

古代人、「歴史と民俗の博物館」の展示を見る ①  ★

どうも、古代人です。

 

今、「埼玉県立歴史と民俗の博物館」で、縄文時代の土器を特集する展示が開催されているのを知っていますか?

その名も、「縄文コードをひもとく 埼玉の縄文土器とその世界」。

特別展看板前に立つ古代人

この前チラシを見て気になったので、実際に展示を見てきました! 今回はそのときのことを振り返るよ。

博物館の公式X(旧Twitter)にも写真を投稿しているから、アカウントのある方はぜひ見てね。

 

 ここが歴史と民俗の博物館。

特別展示室に入っていくよ。

博物館入口に歩いていく古代人

看板を確認して特別展示室に向かう古代人。

 
展示を担当した学芸員の方が展示を案内してくれることになった! よろしくお願いします。

チラシを掲げて古代人に声をかける学芸員。

 

縄文時代は、さきたま史跡の博物館で学んだ古墳時代よりもずっと前の時代だね。

 

最初は、縄文土器の大きな流れを紹介する展示だよ。

今回は、230点もの資料が集まっているんだって。

第Ⅰ部の展示を示す担当学芸員。

 
綺麗な模様が入った土器があったよ。前期のものだって。

色々な方向に縄目が施されていて、すごく繊細な感じがしたよ。

土器の文様をよく観察する古代人。

 

第Ⅱ部の最初では、展示の名前にもなっている「縄文コード」の意味が解説されているよ。

縄文時代の人の世界観、土器のつくり方、作った人の出自、土器のつかい方といった、4つのコード(code)を縄文土器から読み取ることができるんだって。

 解説パネル「縄文コードとは?」をよく読む古代人。

展示はまだまだ続きがあったけど、長くなりそうなので今回はここまで。

 

続きは、X(旧Twitter)の投稿に合わせてまた来週更新するよ!

このシリーズを毎日見たい方は、さきたま史跡の博物館のX(旧Twitter)公式アカウント をチェックしてね。 #古代人の日常SP で検索すると、投稿をまとめて見ることができるよ。

 

もちろん、実際に歴史と民俗の博物館に出かけて、続きを確かめるのもおすすめ。

特別展「縄文コードをひもとく」の会期は来年1月14日(日)までだよ。

 

またね!

 
(古代人)


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」②

「国宝を集めよう!」バナー画像。

今回の国宝は「金錯銘鉄剣」です。

金錯銘鉄剣

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シンポジウムが開催されました ★

 11月18日(土)にシンポジウム『6世紀の東国史と埼玉二子山古墳-最新成果から描く継体朝前後の東日本-』が行田市教育文化センター「みらい」にて開催されました。

 当日は314名の方にご来場いただき、大盛況のうちに終了しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました!

 

 今回のシンポジウムは、武蔵国で最大規模の前方後円墳である埼玉二子山古墳の報告書刊行を記念して発案されました。

 コーディネートは、二子山古墳の発掘調査をはじめ埼玉古墳群の保存整備のご指導をいただいている、明治大学文学部教授の若狭徹先生にお務めいただきました。

若狭先生 開催趣旨説明

若狭先生 開催趣旨説明

 

 

 二子山古墳はこれまで築造時期が確定されておらず、5世紀後半から6世前半とまでしか想定できていませんでした。しかし、平成25年から始まった発掘調査と整理成果から、6世紀前半の築造であることが確定しました。

 

 6世紀前半は、「継体天皇」の時代にあたります。そして同時期に造られた古墳としては、今城塚古墳(大阪府高槻市)や断夫山古墳(愛知県名古屋市)、七輿山古墳(群馬県藤岡市)などがあげられます。

 

 シンポジウムでは、これらの古墳の最新調査成果や文献史料の研究成果といった広い視野から埼玉二子山古墳が築かれた時代についてお話しいただきました。 総合討議の様子。

総合討議の様子

シンポジウムの内容は以下のとおりです。

「埼玉古墳群の中の二子山古墳-最新の調査成果から-」

                 埼玉県教育局文化資源課 ナワビ矢麻主任

「大王墓 今城塚古墳の実像-最新の整理成果をもとに-」

          高槻市立埋蔵文化財調査センター学芸員   今西康宏氏

「断夫山古墳、尾張連氏とその周辺」

         愛知県埋蔵文化財センター調査研究専門員   早野浩二氏

「埼玉二子山古墳の墳丘とその意義」

                早稲田大学文学学術院教授  城倉正祥先生

「6世紀前半の倭王権と東国豪族」

                関東学院大学経済学部教授  河内春人先生

「古墳からみた継体朝期の東国像」

                   明治大学文学部教授   若狭徹先生

 

 

 講演の後には、コーディネーターの若狭先生を中心として、総合討議が行われました。はじめに駒澤大学講師の藤野一之先生に「二子山古墳出土土器からみる6世紀の葬送儀礼」としてお話しいただき、各先生から講演では話しきれなかった深い内容まで討論されました。

 

 

なお、本シンポジウムの当日資料は以下より通信販売も行っております。ご興味のある方は以下よりお申込みください。

 

通信販売の申込方法について

※数量に限りがあるため、完売となった際は何卒ご了承ください。

 

(史跡整備担当)


ブログ読者プレゼント「国宝を集めよう!」①

「国宝を集めよう!」バナー画像。

今回の国宝は「三環鈴」です。

三環鈴

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研修会に参加しました。      

 先月、埼玉県博物館連絡協議会東・北部地域連絡協議会主催による研修会が開催されました。

 

 「埼玉県博物館連絡協議会」とは、会員相互の交流と連携を目的に、県内81か所(令和5年度現在)の博物館関連施設が加盟する団体で、現在県内4つの地域協議会(南部、西部、東・北部、秩父)に分かれてそれぞれが活動を行っています。さきたま史跡の博物館が所属する東・北部地域連絡協議会(24か所が所属)では、例年夏から秋にかけてスタンプラリー事業、秋に研修会を行っています。

 

 今年度の秋の研修会は、宮代町にある日本工業大学工業技術博物館を会場に行われました。

研修会の様子。

展示見学の様子。

同博物館は、機械を作る機械「工作機械」をテーマにした博物館で、我が国産業の発展に貢献した歴史的価値の高い工作機械を中心に400点以上の工業製品を展示しています。研修では、日本工業大学客員教授の清水伸二館長より、工作機械を展示する意義と博物館の取組みについての講演の後、常設展示室で工作機械の動態展示や町工場の復元展示などを見学しました。

 

 今回の研修は、一見すると自分たちの博物館に直接つながりのない工作機械がテーマでしたが、近代日本の人々の生活に身近となった機械製品が生まれた背景を知る機会となり、当時の歴史や生活文化を改めて深く理解できました。また展示資料の分野は違っても、博物館に共通する課題を共有することができ、たいへん有意義な研修会となりました。

 

(kisamin。)

休館中の展示室の「いま」は?

令和5年9月1日から始まりました改修工事期間中の展示室の様子をご紹介します。

 

こちらは休館前の国宝展示室と企画展示室の様子です。

国宝展示室

企画展示室(企画展「二子山古墳と祈りの器」)

 

休館中は展示室内も工事を実施するため、展示ケース内の埴輪等を取り出し、ケース内を空にしました。

梱包した埴輪等(国宝展示室)

作業後の展示ケース(国宝展示室)梱包した埴輪等(企画展示室)

 

 

そして、9月下旬からは一部の展示ケースや床にはベニヤ板が張られ、工事が始まりました。

国宝展示室(養生後)

休館から3か月経った現在も展示室は照明や空調などの改修工事を実施中です。

 

(資料・展示担当)

「バーチャル埼玉」を知っていますか?        

 「バーチャル埼玉」は、今年の県民の日(11月14日)に立ち上がった新しいWebサイトです。

スマートフォンやパソコンから、3次元空間に入って埼玉県の魅力を体験することができます。

バーチャル埼玉 入場直後の画面。

バーチャル埼玉 入場直後の画面。

 

中央に表示されているのは、アバター(操作するためのキャラクター)です。タッチや右のボタンクリックで操作できます。

 

バーチャル埼玉内はいくつかのエリアに分かれており、空中歩行やクイズに挑戦などもできるようです。今回はその中から、当館も出展している「蔵造りブース」をご紹介します。

蔵造りブース

埼玉の誇る観光地・川越をイメージした、蔵造りの建物が並んでいます。各建物の中では、県庁各課の事業や、博物館や美術館など県立施設の魅力が紹介されています。

 

 

当館のブースは、稲荷山古墳の図から作ったデザインが映える、こちらの暖簾が目印です。

崎玉古墳群/さきたま史跡の博物館のブース前

埼玉古墳群/さきたま史跡の博物館のブース前。

 

中の展示は、当ホームページから埼玉古墳群や将軍山古墳展示館開館の基本情報を抜粋して掲載しています。

また、当館のブースにはちょっと驚くような独自の仕掛けもあります。

ヒントは「3D」です。皆様自身で確かめてみてください!

 

 

当館ブースの他にも、通りすがっていると埼玉の情報がたくさん目に留まります。

ぜひ探索してみてください!

 

バーチャル埼玉総合ページ

https://virtual-saitama.pref.saitama.lg.jp/

 

蔵造りブースへのリンク(入ると音が出ますのでご注意ください)

https://v-air.world/Rv3Xd2h/%E8%94%B5%E9%80%A0%E3%82%8A%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B9b%E5%8C%BA%E7%94%BB01#fromsakitama

 
(広報・学習支援担当)

愛宕山古墳、発掘中です!       

 11月1日から愛宕山古墳の発掘調査がはじまりました。

 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、愛宕山古墳は埼玉古墳群の中で最小の前方後円墳で、墳丘全長が54.7mです。同じく埼玉古墳群の中にある二子山古墳は武蔵国で最大の前方後円墳で、墳丘全長が132.2mもあります。比べてみるとその差がよくわかります。

 昭和56年に埼玉県教育委員会と行田市教育委員会によって2回調査が行われており、前方部南側調査区の東南部では内堀のコーナー部が確認されています。

 下記URLより報告書をご覧いただけますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

1985_埼玉古墳群発掘調査報告書第三集_愛宕山古墳_埼玉県教育委員会.pdf

 

 

 令和3年度には墳丘西側の調査が行われましたが、後世に改変を受けており、西側の外堀、内堀、造出し(=葬送儀礼の場と考えられる、墳丘に取り付く突出部)は確認できませんでした。しかし、2つのトレンチから旧表土(=古墳築造当時の地表面)を確認することができました。

 

 

 赤線間の層と上下の層で土色が異なることがわかるでしょうか?この赤線間の黒っぽい層が旧表土です。ここを境に上部が盛土で下部が地山(=人為的な手が加えられていない、基盤となる土層)です。

 

 

 そして今年度の調査では、墳丘南側(前方部)の周堀と墳丘北側(後円部)の墳裾の範囲を確認します。

 初日は、重機を使って「表土掘削」を行いました。新しい時期の表土を剥いで、遺構を確認します。

 

 遺構を壊さないように、学芸員立会いのもと慎重に掘り下げていきます。

 

 表土剥ぎが終わったら、遺構をしっかりと確認するためにトレンチの壁と床をきれいにします。これを精査と呼んでいます。

 精査の様子

      精査の様子

 

 

 こちらは土のう作りの様子です。土のうは、専用の袋に土を入れて縛ったもので、ブルーシートが飛ばないようにおもりとして使用したり、深く掘ったトレンチで階段として使用するなど、発掘現場では欠かせません。

土のう 土のうづくりの様子

 

今回は愛宕山古墳の概要と調査の駆け出し部分をお伝えしました。

 


まだまだ始まったばかりなので、今後も調査の様子をお届けします!